イタリア・トスカーナ州にある農園に、1週間ほど子どもと一緒にファームステイを体験してきました。イタリアでは農家の宿泊施設に泊まることを“アグリツーリズモ”と呼ぶのだそう。海外の、しかも農村に泊まるなんて、子連れで大丈夫!?と思いましたが、じつは子連れにこそぴったりでした!
ブドウとオリーブ畑が広がるトスカーナへ!
トスカーナ州の州都は、ご存知フィレンツェ。フィレンツェ駅からバスで40分ほど移動すると、窓の外にはゆるやかな緑の丘陵が広がり、よく見ればそれらはブドウやオリーブで埋め尽くされています。まさにトスカーナ!な絶景。
フィレンツェからたった1時間弱で、こんなに景色が変わります
今回、我が家が宿泊したのは、ワインで有名なキャンティやシエナの近くにある、“メルカターレ”という街の付近です。バスを降り林の中を歩いていくと、宿泊先の農場に到着しました。きれいに整備された庭に、石づくりのおしゃれなアパートメント、色とりどりの花に、オリーブとブドウの大きな、大きな畑。なんと、敷地内にプールまでありました。
美しいテラスの向こうにはオリーブ畑が!
農地を囲むようにぐるりと柵や林があり、滞在者は敷地内を散歩やくつろぎの場所として自由に歩くことができます。
敷地内に大きなプール!夏も楽しそうです
農業を身近で見ながら、1週間滞在
この農場では、敷地内に3つのアパートメントがあります。その中の1つを約1週間借りて滞在しました。家族経営の農家とのことで、家主の方とそのご家族、家主の方のご兄弟が敷地内や近隣に暮らし、農業を営んでいるそうです。
イタリアらしい石づくりの外壁が特徴的
子どもたちは広々とした場所がうれしくて、朝早く(6時ごろ)から庭に遊びに出ますが、すでに農園のご家族は農作業をはじめていらっしゃいます。ある日は大きなブドウ畑を耕したり、またある日はオリーブの枝の剪定をしたり、ときには農業用の機械を溶接で作っていらっしゃることもありました。
こちらが1週間滞在したアパートメント
合間に家畜(馬・ニワトリ・ヤギ・ヒツジ)の餌を作って、夕方にはセージの葉を摘んで干していらっしゃいました。
オリーブの剪定を見ながら遊ぶ子どもたち
基本的には農業の仕事を手伝うのではなく、農場にステイすることが目的なので、作業の邪魔をしてはいけないなと思うのですが、作業をしているそばで子どもたちが見ていると、手が空いているときには子どもたちにやり方を教えてくださったりもしました。
摘んできたセージの葉を選別しています