言葉の発達で押さえておきたいこと

絵を書く子ども

言葉の遅れ。もしかしたらママの関わりで伸びるかもしれません。

子供の言葉の遅れが気になってネット検索。色々な情報があるけれど、結局どうしたら良いかわからずに不安だけが膨らむ。そんな体験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「1歳半健診でことばの遅れ 親が知っておくべきこと」でも紹介されているように、言葉の遅れには色々な背景があります。

言葉の遅れが、環境によるものか、発達障害を疑う必要があるかを、ママがネットの情報だけで判断するのはとても困難です。本当に心配な時にはもちろん専門医に見てもらうことも視野に入れる必要がありますが、その前に関わりを再度チェックしてみましょう。

ママが先回りして子供の要求に応えていませんか?

例えば子供がお菓子が食べたいとします。ママの手を引いて、お菓子のある戸棚に連れて行かれれば、ママは子供が「お菓子が食べたい」ということがわかるはず。そして何気なくお菓子を出してあげているかもしれません。ママに伝えればお菓子を出してもらえる。そのことを理解しているのはとても良いことです。そしてそれは子供にとっては困らない状態。つまりママが子供の欲求をわかっていれば、言葉の必要性を感じないともいえます。だからこそ、子供に言葉の必要性を伝えるための、ママの関わりが大切になってくるのです。お菓子のやり取りを例に、関わりをご紹介していきましょう。

<子供の言葉を引き出す関わり方>
子供 : 手を引いてお菓子の棚にママを連れていく
ママ : 「お菓子が入ってる棚だね、お菓子が食べたいの?」
子供 : うなずいたり、手を出したりして表現する(しぐさも立派な言葉です!)
ママ : 「そういう時は『ちょうだい』って言うんだよ」

子供の様子を見て、何をしてほしいかわかる場合、自動的に子供の要求にこたえている場合があります。それはあまりに自然で、考えたこともないくらいのレベルかもしれません。それくらいママと子供にとって「普通」なやり取りなのだと思います。その結果、上記のような言葉でのやり取りが省略されがちなのです。だからこそ、意識して子供の要求を言葉にする、関わりに変えていくことが大切になってきます。そうすることで、言葉での表現を広げていくことができるのです。

一語文での要求に応えていませんか?

ママを見つめる子ども

ママの語りかけは、子供のモデルになります。

一語文はできるけれど、なかなか二語文にならない。そういうことも多く見られます。そんな時は下記のような関わりをしてみましょう。

<一語文から二語文に広げる関わり>
子供 : 「おかし!」
ママ : 「お菓子がなぁに? 『お菓子ちょうだい』」って言うんだよ」

子供が一語文で「おかし!」や「ちょうだい!」と言って、欲しいものが手に入る間は、子供が二語文の必要性を感じることはありません。言い方を教えること以外に、子供に問いかけて考える機会を作ることも言葉の広がりにはとても有効です。選択肢を伝えて選んでもらうという、やり取りを積み重ねるのも良いでしょう。子供は、聞いたもの体験したことを驚くほどの速さで吸収していきます。まずは、「子供に言ってほしいこと」をママが言って見せてあげることから始めてみましょう。「語りかけ」という方法で、表現する方法のモデルになります。

言葉がなくても通じ合えるママとの関係から、他の人との関わりへ

何か食べたい時、眠いとき、おしっこをした後等、他の人が見てもわからないけれど、ママが見ると手に取るようにわかる。ママが「きっとこれだろうな」と感じていることがピタリと当たるのは、ママが子供のことを良く観察している証拠。「通じ合える」関係はママの努力の賜物です。そしてママと通じ合える所から、周りの人とも通じ合える関係になるために必要なのが「言葉」。今まで子供と積み重ねてきたことに自信を持って、今度は言葉の広がりを伸ばしてみるのはいかがでしょうか?





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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。