ファンダメンタルズ分析とは?
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ファンダメンタルズ分析は中・長期的な将来の姿を描くことが重要 |
ファンダメンタルズ分析とは、企業の損益計算書などの財務諸表を基にして、売上や利益、資産構成などを分析し、企業の収益力や安全性等を把握することです。株価の動きそのものを分析の対象とするテクニカル分析に比べて、ファンダメンタルズ分析は企業そのものを分析の対象としております。企業の変化と株価の変化には時間的なタイムラグがあるため、ファンダメンタルズ分析を株価の動きに結び付けるには相当の熟練が必要となります。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違い
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キャプションキャプション |
分析手法 |
分析対象 |
効果 |
期待されるパフォーマンス |
学習効果 |
適した運用手法 |
テクニカル分析 |
株価 |
短期 |
数%~数10% |
即効性 |
デイトレ・短期売買 |
ファンダメンタルズ分析 |
企業 |
中長期 |
数倍 |
じっくり |
資産運用 |
株価と関係性の深い財務数値、中でも営業利益は要チェック!
ファンダメンタルズ分析はさまざまな視点から行われます。しかし、重要なことは、企業のことを詳細に分析することよりも、ポイントを押さえること。そのポイントとは、株価と関係性の深い財務数値から調べること。数ある財務数値の中でも、株価と高い相関関係にあるのが、営業利益。この営業利益についてまずきちんと学んでおくことが、株式をやっていく上で重要なことです。
営業利益とは、売上から売上原価と販売管理費を引いたものです。財テクによる収益を含む経常利益や土地などの売却益を含む当期純利益などいくつもの利益概念がありますが、純粋に本業の成果を現す利益といえます。この営業利益が年々積みあがっていくことで、株主の持分は増加していくことになります。
次のページでは売上と営業利益が株価にどう影響するか見て行きましょう。