ブルーが好きで、ブルーばかり集めてしまう女の子の部屋があってもいいですよね?/写真提供:タカタレムノス 撮影:Koji Fukuzaki
テーマカラーを決め、色のトーンを揃える
インテリアを考えるとき、シックにこだわってモノトーンで揃えたり、性別等による固定観念でテーマカラーを親主導で決めたりする前に、まずは子どもの好きな色味を選ばせてあげることをお勧めします。なぜなら、インテリアを一緒に考えたり作ったりすることで、子どもの感性が育ち、大人のアドバイスでシックにまとめあげる過程を共有することでセンスが磨かれるからです。希望の色味の中からトーンを慎重に選んで、全体としてカラーをコントロールして行くと、全員が満足度の高い結果が得られます。トーンを合わせれば多色使いもシックにまとまる
様々な素材を使う
どうも「子どもには木製がいい」というイメージがあるキッズインテリアですが、スチール、ゴム、樹脂、焼き物、リネンやキャンバス地等、様々な素材に日々接することは重要です。子どもは、素材によって手触りやかたさや発色、扱い方や手入れが違う事を感覚的に理解するのです。リビングにオブジェのようにも置ける、スチールと木の1点もののアンティークデスク/ACME自由が丘店
機能的なものを選ぶ
たとえば学習机ひとつとっても、市場に出回っている既存のサイズや形状が時代に沿っていないアイテムも多くあります。調べものに便利で部屋をせまくしないカタチは、実は「奥行き浅め&横幅広め」のものです。図鑑や新聞等の資料を広げるにも、誰かが隣でタブレット片手に勉強を見てあげるにも便利です。リビングやダイニングの一角にも置けるようなシンプルなものであれば、子どもの個室を作るようなタイミングになっても、使い回す事が可能です。
また、変形テーブルをダイニングテーブルに選ぶことも、家族みんなで個々に違う事をしながら一緒の空間で過ごすができ、〈現代の団らん〉として等身大の生活スタイルをつくるのにおすすめです。
カラフルな椅子で、思い思いの角度で過ごすスタイルの提案/写真提供:イデー
これらをふまえて、続いては子どもの自律を促すアイテムをご紹介します。