ボディサイズを感じさせないコーナリング
ワイドなインパネだが、幅広のセンターコンソールなどにより適度にタイトな感じもある運転席は、ホンダらしくスポーティなムード。中央にはナビ用ディスプレイ、その下にナビやオーディオ、エアコンなどを操作するタッチパネルを配置している
先述したようにボディサイズを感じさせない走りは、SH-AWDによる恩恵だが、後輪左右が別々に駆動している感じはほとんど気取れないほどで意外に普通だ。
その大きさの割に驚くほどオン・ザ・レール感覚で走れるのは新しいSH-AWDのトルクベクタリングによる威力でも、それを感じさせないのは高級サルーンとしては正解なのだろう。
静粛性は合格点だと思うが、路面の凹凸をやや素直に伝えてくる乗り心地の面は車格も考えるともう少し落ち着きも欲しいところ。
細部に気になる点はあるが、ホンダの最上級モデルに相応しい内容と装備が盛り込まれているレジェンド。あとはデザインがどう評価されるかも大きな鍵になりそうだが、高級セダンで再チャレンジする挑戦者(車)ということを考えれば、振り向いてもらえることがまずは第一歩なのかもしれない。
今後はさらに乗り味の面や上質さ、そして運転する楽しさなど情緒面も加われば、「北米メインのモデルでしょう?」と言われないセダンに成長するはずだし、期待したいところだ。