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逆行する時間軸で綴られる男女のすれ違う想い

ラスト5イヤーズ

(c)THE LAST FIVE YEARS THE MOTION PICTURE LLC


今回紹介する映画『ラスト5イヤーズ』で描かれるのは、男女それぞれの目線での愛の軌跡。物語は、恋に破れたキャシー(アナ・ケンドリック)がその胸中を切ない歌声で語るところから始まります。

出会ってすぐに恋に落ちた女優の卵のキャシーと小説家ジェイミー(ジェレミー・ジョーダン)。手がけていた小説がベストセラーになり、あっという間に成功の階段を駆け上るジェイミーと努力が報われず、思うような仕事を得られないキャシーには気持ちにズレが生じていきます。

この二人の気持ちのすれ違いを、キャシーの目線では愛の終わりから二人の出会いへと遡り、ジェイミーの目線で恋に落ちた瞬間から愛の終わりまでを辿るこの作品。交わるのは、たった一瞬だけ。そう、愛を分かち合った結婚式だけなのです。

止まることのない2人の時間。男女それぞれの複雑な内面を14曲の歌で表現することで鮮明になる恋愛における男女の意識の違い。ケンカを回避して、関係を長続きさせるために何が必要なのか、ここで確認しておきたいと思います。

記念日や誕生日で彼女を喜ばせる自分に満足する男性と、日常の細やかな共感を求める女性のすれ違い

劇中6曲目は初めてのクリスマスを祝うとてもロマンティックなシーンになっています。仕事で落ち込んでいるキャシーのため創作した物語と、腕時計をプレゼントして励ますジェイミー。彼のキャシーへの深い愛があふれていて、その愛情を受け取るキャシーの幸せそうな笑顔も眩しい。

しかし、ここに陥りがちな罠が……! 男性は記念日や誕生日など、イベントで張り切って大きな喜びを彼女にプレゼントすることで満足しがちですが、じつはそれ以上に女性にとって大切なのが日常の小さな喜びだということに気付いていない人が多いのです。

女性が求めるのは共感で、悩みを話すのは解決策を求めているわけではないのに、男性はアドバイスをしたがる……とよく聞きますが、悩みや不安も共通の出来事として共有したいと考えがちな女性と、相手を喜ばせることができた自分に満足しがちな男性との違いが印象的な場面でもあります。

自分の成功を一緒に喜んでほしい、彼女を喜ばせる自分でいたいジェイミーと、夫の陰で静かに生きるだけの人生ではなく、自分も夢を叶えたいと必死にもがくキャシー。

・ 男性は必要とされればされるほど、感謝されればされるほど、やりがいを感じて愛情を感じるもの
・ 女性はマイナスな感情を聞いてもらうだけでも、気にかけてもらっているという安心感を抱くもの

気持ちのズレをきかっけに「どうして分かってくれないんだろう」という不信感が高まっていくのです。

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