タブレット型ノートパソコン
タッチパネルの画面を搭載したタブレット型ノートパソコンは先に紹介したデスクトップ型の製品と比べ、手に持って使うことができるためノート感覚で使うことができます。このタブレットパソコンは入力装置に指だけでなく、専用のペンを使うことができるモデルが多くなっています。実際にペンを使ってみると、まるで紙に書くように自然に入力できる事に驚くでしょう。
ThinkPad X201 Tabletは手ブレットパソコンの中でも完成された一台
ペンで入力した手書き文字は、テキストに変換することもできます。タブレットスタイルでちょっとした記録を手書きでメモしメールすることもできますし、「Microsoft Office Onenote」や「Evernote」などを使えば、フリーハンドで描いた絵とテキストを織り交ぜてまるでノートのように記録することができます。
もちろん大量のテキストを入力する場合など、キーボード入力が便利な状況では画面をひっくり返して従来のノートパソコンのスタイルでキーボードでの入力も可能です。タッチパネルとパソコン機能の融合と、タッチパネルを使いこなすという点では、このタブレットパソコンが最も優れているでしょう。
そんなタブレットパソコンにも問題点があります。ノートのように持って使うためには、1kg前後の重量を片手で支えなければならないため、立ってメモを取るようなスタイルで長時間入力を続けるのは困難でしょう。そのため、使われ方としては外出先でちょっとメモをとるような作業や、机の上でペンで細かなイラストを描くような方に向いているでしょう。
キーボードレスのSlate PC
iPadのような板状でキーボードが無く、持ち運びに便利なパソコンをSlate PCと言います。SlatePCの最大の特徴として、キーボードを無いことが挙げられるでしょう。もちろん画面内にソフトウェアキーボードを表示して、文字を入力したり、外付キーボードを繋いでパソコンのように使うことも可能ですが、基本的にはタッチ操作でWeb画面を見たり、ソフトを動かすのが主な使い方となります。iPadのようなSlatePCはタッチで完結する操作がメインとなる
ただし先に挙げたタブレットPCと同様に、気楽に使うにはその重量がネックとなります。キーボードを備えていない分タブレットPCよりも軽く仕上がっていますが、それでも前述のiPadでは最も軽いモデルで680グラムと500mlのペットボトルよりも重くなっています。まだまだ片手で気軽に持つというわけにはいかないでしょう。
しかしSlate PCは歴史が浅く発展途上のジャンルですし、HP社なども製品を発表していますので、各社が競って開発することで改良がされ、より軽く、より使いやすくなっていくでしょう。タッチパネルパソコンとしては今後、最も成長が見込まれる製品といえるでしょう。
【関連リンク】
・タッチ操作PCが大進化【HP TouchSmart PC】(デスクトップパソコン)
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