期待1「子どもにわかりやすく教えてほしい」
先生それぞれの「良さ」を見つけられるといいですね。
筆者の子どもは3年生の時の担任が新任ピチピチの男性の先生でした。最初の授業参観では、慣れないスーツでクラスの誰よりも緊張されていましたが、初めて担任する子どもたちに、なんとか理解してもらおうと工夫していることが伝わってきました。すると子どもたちは興味を持つのです。「この先生は、何を教えたいと思っているのだろう?」先生と生徒が一緒に頭をひねりながら創り上げていく授業というのもいいものだなと思ったのでした。
先生も子どもと一緒に育っていきます。保護者として「先生の育ち」を見守る姿勢も大切なのではないかと思います。子どもの勉強の遅れが気になる時は、子ども自身がわからないところを先生にたずねることができるよう「先生に聞いてごらん?」と勇気づけをするのもいいでしょうね。「わからないところがわからない」という子どもには、「そのまま先生に言ってみよう!」と背中を押してもいいですね。
期待2「子どもの苦手分野に配慮してほしい」
学習障害や発達障害がある(疑われる)場合、子どもの特性を担任と共有しておくことはとても大切です。たとえば、見て理解するよりも聞いて理解することが得意な場合は、なるべく言葉で繰り返すなど、教え方を工夫して欲しいと伝えましょう。決められたことを決められた通りに行うことで安心する子もいます。そうした場合は、手順をできるだけ細かく紙に書いて伝える、変更がある場合はなるべく早く伝えるなどの対応が有効なこともあります。
予備知識があるだけで先生も対応しやすくなりますし、日々の「ちょっとした配慮」の積み重ねが、子どもの学びを支えてくれます。家庭訪問や個人懇談を待って、と思ってしまうかもしれませんが、なるべく早いうちに「子どもの学習についてご相談があります」と電話して面談のアポをとりましょう。たいていの先生が快く応じてくれるはずです。おおまかな情報は前の担任などから伝わっているとは思いますが、日々子どもを育てている親からの直接の情報ほど、役に立つものはないのです。
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