ケニア/サファリの基礎情報

ピンクに染まる湖!?ナクル湖国立公園と野生動物(2ページ目)

フラミンゴの生息地として知られるナクル湖国立公園は、小さい国立公園ながら、稀少なシロサイやヒョウ、絶滅危惧種のウガンダキリンなどが見られる、野生動物が“濃い”エリア。フラミンゴだけではないナクル湖の魅力を紹介します。

執筆者:武田 ちょっこ


シロサイの目撃率はケニア1

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草を食べるシロサイ。開けたエリアで草を食むので、ゲームドライブでの目撃率も高い


ナクル湖国立公園の人気者はシロサイ。ビッグ5のひとつであるサイは、数を減らしている絶滅危惧種ですが、ナクル湖はそんな稀少なサイが見られる確率がケニアで最も高い所です。

もともとケニアのシロサイは一度絶滅していて、ナクル湖にいるシロサイはアフリカ南部から移入したもの。ナクルの環境が良かったためか、また密猟にあまり狙われないためか、繁殖に成功し数をどんどん増やしています。特に湖の西側の開けたエリアでの目撃率が高いようです。

一方クロサイもわずかに生息していますが、クロサイは葉を主食とするため、木々の中で暮らしていてなかなか見ることができません。まれに森から出てくることがあるので、森の近くの開けたエリアを探すのがクロサイを見つけるコツです。

ナクル湖にはビッグ5のひとつ、ヒョウが生息

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派手なヒョウ柄も森の中に入るとカモフラージュ。なかなか見つけられない


ヒョウは群れで生活するライオンと異なり、単独行動者。しかも草原ではなく木々の多い地帯で生活し、そのうえ個体数が非常に少ないので、なかなか見つけることができません。

ナクル湖畔は、そんな貴重なヒョウの目撃談がしばしば聞かれるエリアです。木登りが得意なので、特にイエローフィーバーツリーが茂る地帯に潜んでいることが多いようです。とはいえ黄色い幹とヒョウの体色がそっくりで、ヒョウ柄が見事にカモフラージュ。忍者のごとく身を隠しているので、森の中ではスロードライブでじっくり探してみましょう!


ナクル湖に生息する絶滅危惧種のウガンダキリン

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ひざの下が白いウガンダキリン。アカシアの木が多いエリアで見られます

ケニアには3種のキリンが生息しています。マサイマラ国立保護区アンボセリ国立公園で見られるのはマサイキリンといって、ケニアではメジャーなキリンですが、ナクル湖畔に生息しているキリンはウガンダキリンRothchild Giraffeという絶滅危惧種です。野生ではもう670頭ほどしか生き残っておらず、そのうち60頭ほどがナクル湖畔で暮らしています。

ヒザの下に模様がなく白いのが特徴で、“ホワイトソックス”の愛称が付けられています。マサイキリンの体の模様はフチがギザギザしているいのに対し、ウガンダキリンはクッキリとしています。

ちなみに残りの1種はケニア北部に生息するアミメキリン。マサイキリンに比べ生息数は少ないのですが、私達が日本の動物園でよく見るのは、アミメキリンのほうです。

ナクル湖の増水について

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水没したエリア。木々が水に沈んでいる


近年、ナクル湖の増水が深刻な問題となっています。グレートリフトバレーに茂る木々を大量に伐採してしまったことで、大地の保水力が衰え、谷底に雨水が集まってしまったことが主な原因のようです。

以前は湖畔を散歩することができたのですが、水量が増している今は湖に近づくことができません。もちろん国立公園では2014年12月に新たな道を完成させたので、以前と変わらずゲームドライブを楽しむことはできます。利点としては、水没した分狭くなった陸地に、凝縮して動物が見られるようになったこと。一方、増水したために浅瀬が減り、フラミンゴは数を減らしています。

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