日経平均株価が15年ぶりに2万円
4月10日(金)に日経平均株価が、15年ぶりに一時2万円の大台を回復しました。今回の上昇相場の主役は、GPIFなど「五頭のくじら」と呼ばれる公的マネーと外国人投資家です。ゆえに買われた銘柄は、ROE(株主資本利益率)の高い大型株が中心でした。残念ながら、個人投資家は、この上昇相場に乗り遅れてしまったようです。 「福の神が注目する上昇期待日本株30セレクション」として、日経平均2万円乗せから、まだ上昇が期待できる日本株を30銘柄ずつ、様々な切り口でご紹介いたします。まず、第一回目は、「出遅れ割安東証2部編」です。東証2部市場 概況
図1の東証2部指数日足チャートでも確認できるように、昨年10月17日に直近安値3,868.73を付けてから、東証2部指数の堅調相場が続いています。多少割り込む場面も見られますが、基本的に25日移動平均線に支えられた上昇相場です。4月6日(月)には年初来高値を更新しています。図2は、過去6ヶ月の東証2部指数と日経平均株価の比較チャートです。日経平均株価に対してずっと出遅れていた東証2部指数が、3月中旬以降は巻き返しを見せています。
東証2部市場のメイン投資家は、個人投資家です。個人投資家は、この上昇相場において基本的に売り越し基調が続いており、株式投資の待機資金が十分にある状況です。
個人投資家の投資資金が潤沢な現状において、今後は東証2部銘柄の堅調相場が今しばらく続きそうです。
出遅れ割安東証2部銘柄
今回は東証2部銘柄の中から、個人投資家の買いが期待出来そうな出遅れ割安銘柄を選定してみました。最低投資金額を、個人投資家が投資しやすい20万円以下に限定しています。
【割安基準】:東証2部の平均予想PER16.69倍、平均実績PBR1.04倍、平均予想配当利回り(加重平均)1.32%のすべての指標において割安な銘柄を選択しています。
【出遅れ基準】:既に大きく買われた銘柄を除くため、25日移動平均乖離率5%以下に絞りました。
この選定基準で選ばれた72銘柄を、ROE(株主資本利益率)の高い順に30銘柄選択したものが「福の神が注目する上昇期待日本株30セレクション【東証2部編】」です。(表1)
<銘柄選定のプロセス(4/10時点)>
東証2部銘柄 :533銘柄
↓
【投資金額】最低投資金額20万円以下 :331銘柄
↓
【割安基準】予想PER16.69倍以下・実績PBR1.02倍以下・予想配当利回り1.35%以上 :76銘柄
↓
【出遅れ基準】25日移動平均乖離率0%以下 :72銘柄
こちらの検索は、図3のSBI証券の「スクリーニング~テクニカル&財務条件検索機能~」で行うことが可能です。
*株式データは、2015年4月10日終値基準。予想配当は、東洋経済新報社予想。
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