マイナーチェンジしたカローラに最新の安全装備を設定
法人ニーズが高めのセダンに対して、乗用でより若いユーザーに訴求するフィールダーは、「スポーティ」というわかりやすいデザインテーマを掲げている。フィールダーの価格は161万1163円~247万4182円
昨年、トヨタが発表した予防安全パッケージ「TSS」。どんな発表かというと、2017年末までに日本はもちろん、北米、欧州などの先進国市場向けの乗用車に予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(TSS)」を「設定」するというもの。
欧州勢ではボルボが先行し、スバルが「アイサイト」、マツダなども続き、さらに軽自動車も30km/h以下で作動する簡易型とはいえ普及が進んでいた衝突被害軽減(回避)ブレーキに関して、最大手のトヨタはやや手薄という印象だったのは、この「TSS」の設定待ちだったからだ。
「TSS」は、車両タイプに合わせて主にコンパクトカー向けの「Toyota Safety Sense C」と、ミディアム・上級車向けの「Toyota Safety Sense P」の2種類を設定するそうで、今回マイナーチェンジを受けたカローラフィルダーとカローラアクシオには前者のコンパクトカー用が設定されている。
約10~80km/hで作動する自動ブレーキ
軽自動車が採用している近赤外線のレーザーに加えて、単眼カメラを併用することで、衝突被害(回避)ブレーキは、約10~80km/hの幅広い速度域で作動するのが、「TSS C」の特徴で、実際に発生している追突事故の80%以上に対応するという。
もちろんこれは、約10~80km/h内なら「ぶつからない」のではなく、自動ブレーキが作動することで、被害を「軽減」もしくは「回避」するもの。トヨタは例えば停止車両に対して自車の速度が30km/hの場合は約30km/h減速し、衝突回避を支援すると表現している。
ほかにも、白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知するとブザーとディスプレイで警報する「レーンディパーチャーアラート(LDA)」も含まれているが、車両側のアシストによる車線維持機能は搭載されておらず、検討課題とのこと。
そのほかにもハイビームとロービームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム(AHB)や、信号待ちで先行車が発進したことに気づかなかった場合にドライバーに知らせてくれる機能なども搭載されている。
最新世代の1.5Lエンジンを搭載し、ハイブリッド車も高効率化
内・外装については、カローラフィルダーは大型化されたロアグリルが印象的な顔つきで若々しいイメージを与え、アクシオも同様のフロントバンパーに加えて、リヤではコンビランプの配置を変えるなどして見る者に安定感を与えるようにリフレッシュされている。
また、エンジンではヴィッツの1.5Lに搭載されていた最新世代の1.5L(2NR-FKE)を搭載し、最高で23.4km/Lを達成し、ハイブリッド車も高効率化により33.8km/Lの燃費を達成。
自動車取得税は2015年4月1日から、重量税は5月1日から始まり、いわゆる「新エコカー減税」では、EVやPHV、クリーンディーゼル車に続き、ハイブリッド車の軽減措置が大きくなることから、マイナーチェンジを受けたカローラもハイブリッド仕様を中心に注目を集めるかもしれない。