春先に起こること
桜咲く春
今回は季節の変わり目に起きる自律神経バランスの崩れについて解説します。
自律神経とは
自律神経は自分で意図せずに自動的に働いてくれる神経系を指します。体を動かす(俗にいう運動神経)、感覚を伝える神経(感覚神経)と対照的に存在しており、私たちヒトが生命を維持する上で重要な役割を担う神経です。そして自律神経は、交感神経と副交感神経の2系統に分類することができ、交感神経は「攻撃的な」、副交感神経は「安息的な」役割をしております。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2系統がひとつの臓器を支配することが多く、心臓の場合、交感神経が攻撃のための心拍数上昇や心臓収縮力を高め、副交感神経が安息のための心拍低下を行います。
自律神経はバランスが大切
自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスにより安全な生体機能を果たします。政治の世界では、与党と野党の拮抗が常に繰り広げられており、国を安定させようとしています。正常な国家において一方に傾こうとした時に、もう一方が逆に傾けて急激な変化を妨げているのです。ヒトの身体においても自律神経の働きによって、一方に過度に傾かない機能が生命維持に重要になります。ゆえに自律神経はバランスをとってこそ、その機能が発揮されるのです。
「自律神経のバランスが乱れる」とは
自律神経が正常に働いている時の自分を考えてみましょう。よく食べ、よく眠り、よく動いている時こそが正常といえ、これらの行動が体内時計によって規律正しく制御されている時の自分が正常なのです。自律神経のバランス崩れていませんか
自律神経の乱れは「病気」?
自律神経のバランスが乱れ、様々な症状が生じる場合、これは「病気」にあたるのでしょうか?生活のリズムを改善しても、リズムを崩している要因を取り除いても症状が改善しない時は「病気の一歩手前」かも知れません。どうにも自分がうまくいかないで、食べたくない、眠れない、動きたくないが出てきたら「病気」なのかもしれません。この春先に体調が優れず、ざわざわ感がある方は、病気にならないためにも自律神経のバランスを取り戻す努力をしてみてはいかがでしょうか。
決まった時間に起きて、決まった時間に食事を取り、疲れすぎずによく眠り、よく動くことが大切です。
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