中古バイク/中古バイクの選び方

中古バイク購入ガイド【ヤマハ SR編】(2ページ目)

1978年の登場からスタイルを変えることなく、2010年にはインジェクション化され、いまだ現行モデルであり続けるヤマハSR。2013年には生誕35周年を迎えました。しかし、大幅な変更をすることなく今や中型バイクのスタンダードと言っても過言ではないモデルとなっています。そんなSR400の魅力を探ってみます。

田中 友里

執筆者:田中 友里

中古バイクガイド

SR400それぞれの型の価格帯は?

いざ購入にあたって気になるのが価格。SR400を多く扱うショップで購入時に目安となる乗り出し価格(車体価格+諸費用)や注意点などを聞いてみました。
【乗り出し価格】
[初期型]29万円~
[二型]33万円~
[三型]29万円~
[四型]45万円~

【注意点】

  • ノーマルの電気系統の精度は良いが、配線の接触不良で電球が切れるトラブルが稀に見受けられる。
  • 古い年式のキャブレター車は、キャブレターの部品劣化が原因でオーバーフローしやすい。
  • インジェクション車はごく稀に燃料ポンプの故障が見受けられる。
  • カスタム済みの車両はハンドル周りのケーブルの取り回しが悪いことがあるため注意が必要。
  • 購入時はお店の言い分に流されずに、金額と保障内容をしっかりと確認する。
SR400

カスタム車両の一例。作りがシンプルなのでどんなスタイルにも


車両程度もまちまちなため、中古を買うのであれば、親身に話を聞いてくれるショップでの購入がオススメ。ノーマルに限らずカスタム済みの車両にしても、様々な程度の車両が多いのがSR。色々な角度からベストな車両を導き出してくれるはずです。

キャブレター車とインジェクション車どちらがオススメ?

2008年の30周年モデルを最後に、騒音・排ガス規制に対応できず一旦生産を終了したSR400。翌年、フューエルインジェクションを搭載した環境規制モデルをその年のモーターサイクルショーにて参考出品の後、2010年モデルSR400としてリリースしました。

キャブレターからインジェクションへの移行は、簡単なものではありません。しかし、「変えない」ために積極的に細部に変更を加え、これまでのSRと変わらない佇まいながら新しいSRとして生まれ変わったのが四型のインジェクション搭載モデルです。

見た目にはキャブレター車とインジェクション車は対して変わりがありませんが、インジェクション以前のモデルは、古いほどキャブレターパーツや配線の劣化が気になる部分ですので、ある程度ご自身でメンテナンスできる人向けです。無難に乗るのであれば、インジェクション搭載の現行モデルがトラブルも少なくて安心して乗ることができるでしょう。
SR400

様々な程度、カスタムの車両が多いのでじっくりと選びたい


バイクに乗ると、速度を感じて少し急いだ気分になりますが、速度を気にせずにゆっくりと乗れ、車体自体にもクセがなく乗りやすいのがSR400最大の特徴です。ビンテージ感を求めるならば、やはり初期型などのキャブレター仕様車の方が雰囲気があります。

独特な鼓動感と発売当時から変わらないスタイル。同じ400ccクラスの車両に比べると速度はそこまで出ませんが、「ゆっくりと走ることが楽しい」「ノーマルでもカスタムでも楽しめる」それがSR400の魅力ではないでしょうか。

取材協力:KWD
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