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夏に食べたい!名古屋のご当地・冷やし麺

暑い夏を乗り切るのにぴったりの冷たい麺類。名古屋ならではのころうどん、海老おろし、そして冷やしカレーうどんに冷やし台湾ラーメン。名古屋色あふれるご当地・冷やし麺を一挙紹介!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

名古屋の麺類と言えば真っ先に味噌煮込みうどんが思い浮かびますが、夏にはやっぱり冷たい麺でさっぱりと行きたいところ。今回は名古屋ならではのご当地・ひんやり麺が食べられるお店をご紹介します。

■ 川井屋本店 (飯田町)

夏はお客の6割が注文する海老おろし
でっかい海老天はさくさくぷりぷり

川井屋本店
老舗らしい風情ある店構え。歴史的建造物が点在する「文化のみち」にもほど近い
大正10年創業。名古屋のうどん屋さんの王道とも言うべき特徴を持った老舗です。名古屋にはもともとそば専門店が少ないので、うどん屋さんは、うどん・そばの両方を出すのが一般的。加えて、きしめん・味噌煮込みうどん用と合わせて、4種類の麺をそろえるのが基本と言います。ここでも、3代目のご主人が4通りの麺を手打ちしています。

 

海老おろし1260円。きしめん、うどん、そばが選べる。

海老おろし1260円。きしめん、うどん、そばが選べる

夏の目玉・海老おろしも、名古屋のうどん屋の定番です。一尾丸ごとのデッかい海老天、たっぷりの大根おろし、そして冷たいつゆ。ここでは、そば・うどん・きしめんを選ぶことができ、メニューにはなぜか「海老おろしそば」しか明記されていないのですが、常連さんの多くは「海老おろし。きしめんでね」と慣れた感じで注文します。

 

川井屋本店・大竹実食
海老天、デカっ!  
つゆは通常のうどん用にみりんやざらめを足したざるつゆ。平たいきしめんだと、このつゆがよりからみます。結構甘めなんですが、冷たいので決してしつこくは感じず、大根おろし、薬味のわさびと合わせるとほどよいさっぱり加減です。

天ぷらは揚げたてで、耳をすますとぱちぱちぱちと衣がはぜる音が聞こえてきます。さくさくした歯応えの中からぷりぷりの海老が。しばらくたつと、衣の下半分にはつゆがしみこみ、さくさくとややしっとり目とふたつの食感が合わせて楽しめます。

川井屋本店・ご主人
麺はすべてご主人・櫻井太郎さんによる手打ち
この海老おろしと、ころうどん、ころきしめんといった冷たい麺メニューは、一年中食べられる定番ですが、やっぱり出るのは圧倒的に夏。特に海老おろしは、注文の約6割を占める日もあるそうです。さっぱり食べやすく、それでいてボリュームも十分。蒸し暑い名古屋の夏を乗り切るのにぴったりのひんやり麺です。

 

川井屋本店・ころきしめん
ころきしめん 530円
また、手打ち麺のコシを堪能するには、シンプルなころきしめんなどもオススメ。こちらはつゆもよりすっきりして、爽快にかき込めます。

 

■ 川井屋本店
川井屋本店
民芸調でくつろぎやすいムードの店内
住所:名古屋市東区飯田町31
TEL:052・931・0474
営業時間:11:00~14:00、17:00~19:20(麺がなくなり次第終了)
定休日:日曜・祝日
アクセス:地下鉄桜通線高岳駅より徒歩10分
地図:Yahoo!地図情報

□ 2ページ‥‥香露うどん 「弘庵」
□ 3ページ‥‥冷やしころカレーうどん 「吉野屋」
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