アイスを注文したのになぜホットが?
摩訶不思議なアイスコーヒー

アイスコーヒー
アイスコーヒー380円
コンパルに行ったらもうひとつ、是非体験していただきたいのがアイスコーヒーです。初めての人はエッ!?と驚くことは間違いナシ。アイスを頼んだハズなのに、なぜかホットのデミダスコーヒーが運ばれてくるのです!

が、よく見るともうひとつ氷入りのグラスが。つまり、ホットコーヒーをこちらに注ぎ移して飲むというワケです。

しかし、どうしてこんな面倒くさいやり方をするのか? いちいち自分でグラスに移し変えなきゃならないお客はもちろん、店にしたって洗い物が増えて手間が増えるハズです。

アイスコーヒー
カップからグラスへ一気に注ぐのがこぼさないコツ
「昔の喫茶店のアイスコーヒーは、ホットと比べると豆の質が悪く、ガムシロップで甘みをつけて味をごまかすものが多かったんです。しかし、“ホットとアイスでコーヒーの味が違うのはおかしい”と考えた創業者が、淹れたての香りと味をちゃんと楽しめ、お客さんが自分の好みで甘みを調整できるよう、このスタイルを考えついたのです」と大須店・山口篤店長。


氷が溶けてもコーヒーが薄くならないよう、ホットよりも濃度を濃くしてあるとか。また、氷のグラスに移して瞬時に冷やすことで、コーヒー本来の味と香りが損なわれずに済むという効果もあると言います。

アイスコーヒーの飲み方
テーブルにはアイスコーヒーの飲み方の解説も
「常連さんは十人十色でお好みの飲み方を楽しんでいらっしゃいます。最初のひと口はホットをブラックのまま、次に砂糖やフレッシュ(ミルク)を加えて、最後にアイスにしてと、1杯でいろんなテイストを楽しめるんです」(山口店長)。

 

大人の味わいの深煎りコーヒー
“彼の淹れた一杯を飲みたい”のご指名も

このコーヒーへのこだわりは、コンパルの何よりの特徴でもあります。深煎りならではの真っ黒な色合いと、しっかりとした苦味と酸味。まさに大人の“珈琲”です。

店内
大須店の店内。昭和の香り漂う渋い雰囲気
「この味は誰でも一朝一夕で出せるものじゃないんです。常連さんの中には“あいつの絞ったコーヒーが好きなんだ”と指名飲みする方までいる。そのスタッフが他の系列店へ移ると、お客さんまでそっちの店へ移ってしまうのが悩みどころです(苦笑)」と本部の佐藤範夫部長。

創業60余年の歴史を持つ人気店でありながら決して店舗数が多くないのは、“プロが淹れる一杯”にあくまでこだわっているからと言います。

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