目線を変えるとはレンズの向きを変えること
通常、桜の花を見てレンズを向け、フレームに収まりのいい具合にズームミングしてシャッターを押すという流れで写真を撮ることが多いと思います。この撮り方で何の問題もありません。しかし、ここではひと味違うテイストの写真を撮ろうということが目的。そのために目線、つまりは視点に変化を加えてみようということです。いつも撮る写真がワンパターンであれば、それだけ撮る視点が他にもたくさん残っているということ。いつもと、他人と、違う写真を撮れるチャンスがたくさんあります。
目線を変えるということは、言うなればレンズを向ける位置を変えてみればいいのです。さて、どこから狙ってみましょうか。
上から俯瞰気味に撮ってみる
セルフィースティックで高い位置からの桜のつぼみを撮ってみたシーン。
画面はある程度目測で見当をつけておくのがよさそう。
すぐに思いつくのが上から見るという視点。俯瞰気味に見るという言い方も日常的に使われるように、少し離れた上から撮ってみようという方法です。
上から見るには、桜を見下ろせる丘のようなところに上がらないといけないと思うかもしれません。そのような丘がある場所ならそこを利用するのが手っとり早い方法です。
しかし、そんな恵まれた場所に常にいることは稀。そこであるものを利用します。
それは話題になったセルフィースティック、自撮り棒などとも呼ばれるカメラを取り付けることができる棒です。セルフィースティックについては以前に「自撮りに便利な「セルフィー棒」の撮影と活用方法」という記事で取り上げました。
このセルフィースティックを使えば、簡単に俯瞰視点の写真が撮れます。カメラをスティックに取り付けて、レンズの位置がちょうど花を通して見下ろすようなアングルに構えて撮影します。
最近のセルフィースティックはスマートフォンを取り付けるものが主流のようですが、機種によってはコンパクトデジカメを取り付けられる機種もあります。コンデジにWi-Fi機能があればスティックに取り付けたカメラのシャッターを遠隔操作して撮ることができます。
ただ、最近はセルフィースティックの公の場での使い方が問題にもなっています。人が多いところで迷惑になるような使い方や、花に触れるなどはしないような注意をしたうえで使いたいものです。
次のページは下からの視点に着目してみます。