“トミー・ジョン手術”を決めたダルビッシュ投手
ダルビッシュ投手がトミー・ジョン手術を受けることを決めた。
手術は同僚の藤川球児投手やレッドソックス・田沢純一投手らを執刀した“ヒジの権威”であるジェームズ・アンドリュー医師が担当する。復帰には通常1年以上を要するため、今季中の登板は絶望となった。
ダルビッシュは3月3日(同4日)オープン戦初登板となるロイヤルズ戦に先発したが、右上腕に張りを訴えて1回わずか12球で降板。翌日にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、“右ヒジ内側側副靭帯の部分断裂”と診断された。
チームドクターのキース・マイスター医師に手術で完治を目指すよう勧められたが、ダルビッシュはセカンドオピニオンを受けるためにニューヨークへ飛び、10日(同11日)にメッツのチームドクターであるデービッド・アルチェック医師の診断を受けたが、再び手術を勧められた。そして、サードオピニオンとしてジェームズ・アンドリューズ医師に検査画像を送り、診断を仰いでいた。
トミー・ジョン手術とは、損傷したヒジの靭帯を切除し、手首や足首など他の部位から正常な腱を移植する手術。1970年代にフランク・ジョーブ博士(故人)によって考案され、当時ドジャースのトミー・ジョン投手(メジャー通算288勝)が1974年に初めて受けたことからこう呼ばれている。日本プロ野球界では、村田兆治氏、桑田真澄氏らが受けて、復活した。
>>成功率は90%以上、ダルビッシュも手術に前向き。