2015年3月12日、日本通信株式会社とVAIO株式会社が「VAIO Phone」を正式に発表しました。現時点では取扱店は明らかにしていませんが、3月20日(金)より出荷開始となります。
主な仕様としては、Android5.0、5インチディスプレイ(720×1280)、Qualcomm MSM8916(1.2GHz, クアッドコア)、背面1,300万ピクセルCMOS、サブ500万ピクセルCMOS、内蔵メモリ16GB、RAM2GB、バッテリー2,500mAhなどを搭載。テザリングは可能だが、防水・防塵、NFC、VoLTE には対応していません。
価格はすべて税別で、端末一括購入で51,000円、24回分割払いで「音声通話+上限のない高速定額プラン」の場合は月額3,980円、「音声通話+1GBのライトプラン」の場合は月額2,980円とのこと。後者の場合は1GBの容量を使い切ると、通信速度が200kbpsに制限されます。SIMフリー端末となっていて、日本通信以外のSIMカードでも使用することができます。
今回の端末の製造元は日本通信で、VAIOはあくまでも「デザイン」を中心に監修をしているとのこと。元となるシャーシがあった上で、方向性やコンセプト、VAIOブランドとのデザインの統合を行っています。
そのため、先日発売されたノートPC「VAIO Z」のような、スペックまでこだわった端末ではなく、ミドルクラスのスタンダードな端末という印象です。現時点では、「期待していたほどではない」との報道も多く見られます。
VAIOは「今回のVAIO Phoneを皮切りに、今後、ハードウェアと通信を組み合わせることによる+αの付加価値を検討していきます」と答えており、スペックだけでなく、あくまでも「通信」との組み合わせを含めた付加価値を評価して欲しいと考えているようです。
確かに、24回分割払いにすることで端末代込み3,980円で「音声通話+上限のない高速定額プラン」が使えるのは、大手キャリアと比べると格安と言って良い料金設定。とはいえ、スペック等も含め、こだわり抜かれたVAIOらしい端末に期待してしまうのもファンの本音でしょう。まずはスタートを切ったVAIO Phoneのこれからを、長い目で見ていきたいものです。
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