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初めてでも分かる!格安SIMの基本知識と導入方法(2ページ目)

スマホの通信料金が月々1,000円以下などで使える格安SIMに注目があつまっています。とはいえ、初心者の人にとっては、まだまだハードルが高いというのが正直なところでしょう。そこで、格安SIMの仕組みと導入の基本を紹介します。

庄司 恒雄

執筆者:庄司 恒雄

携帯電話・スマートフォンガイド

格安SIMって、そもそも何? 

格安SIMって何?

格安SIMって何?


スマートフォンは、SIMカードという通信カードを本体に挿入して通信を行っています。簡単に言えば、電話番号を確認できるIDが登録されている小さいカードです。スマートフォンやケータイ電話はこのSIMカードによって、各通信事業者と契約している電話番号であることを確認し、通信サービスを利用しています。

通信事業者の中でも、NTTドコモやau、ソフトバンクモバイル、ワイモバイルなどの大手は、実際に通信する基地局やネットワークを所有していることから、MNO(Mobile Network Operator):移動体通信事業者と呼ばれます。

一方、格安SIMを提供する通信事業者は、自前で通信基地局やネットワークを持っていません。

では、どうやって通信サービスを提供するかと言うと、NTTドコモやauといったMNOのキャリアから、通信回線を借りて提供しているのです。

そこで、こうした通信事業者を、MVNO(Mobile Virtual Network Operator):仮想移動体通信事業者と呼んで、自前で通信環境を所有しているMNOと区別しています。

MVNOには、日本通信、OCN、IIJなど、今では数えきれないほど多くの参入企業があります。

格安SIMはなぜ安いのか

さて、大手のキャリア(MNO)から通信回線をかりているのに、なんで格安SIMキャリア(MVNO)は、安い通信プランを提供できるのでしょうか。

それは、大手キャリアにはない小口の通信プランを用意しているからです。

大手のMNOでは、月間でデータ通信最大7GBや通話し放題プランなど、万が一に備えた大容量の利用プランを提供しています。

ところが、利用者によっては毎月1~3GBくらいしか使わない人も多くいます。「
もっと少ない通信量で安いプランがあればいいのに」と思っても、大手キャリアには、そうしたプランがありませんでした。

そこでMVNOのキャリアは、1~3GB、5GB、7GB、10GBなど、利用者が実際に必要な通信量に合わせて料金を低くした通信プランを用意しました。また、1日の利用量を300~500MBに制限したり、通信速度を500bpsに抑えたりすることで料金を安くしたプランもあります。

格安SIMは、使う人の利用ニーズにあわせて、料金を低くして提供しているのです。

またMVNOキャリアは、専用ストアなどの実店舗を持たず、契約やサポートをオンラインや量販店に絞ることで、人件費などのコストを抑えたことも、料金を安くできている理由の一つです。

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