和歌山城の向かいにそびえるカッコいい美術館
和歌山県立近代美術館 外観
JRや南海電車で和歌山へ着いたら、バスで県庁前へ。小高い丘には和歌山城、その向かいにあるカッコいい建物、それが和歌山県立近代美術館です。
美術館の設計は、日本を代表する建築家のひとり、黒川紀章。この大きな建物の中で、川端龍子や下村観山、村井正誠や建畠覚造ら和歌山ゆかりの美術作家の作品を中心に、「創作版画」と呼ばれる日本の近代版画から現代に至るまでの版画、さらに欧米の近現代美術などをコレクション(所蔵)されています。その数、なんと1万4000点!
このコレクションを生かして、さまざまな角度の展覧会が開かれています。企画展(特別なテーマで構成される展覧会)の展示室よりも、コレクションを見せる展示室のほうが面積が広いので、見ごたえもありますよ。
入口は階段だけではありません。車椅子やベビーカーの方には、専用通路があります。この通路には、子どもや車いすの方目線で低い位置で窓がつけられています。
バリアフリー用入口
実は歴史が長いんです
日本の美術館は1980~90年代にオープンしたものが多いのですが、この和歌山県立近代美術館は1963(昭和38)年開館、と老舗(しにせ)です。当初は和歌山県立美術館として和歌山城の中にありました。1970(昭和45)年に和歌山県立近代美術館と名称を変え、その後1994(平成6)年に現在の地に新築移転して、現在に至ります。展示室