優美な水引細工が乙女心をくすぐるアクセサリーに「水引細工体験」
数百年の歴史を持つ伝統工芸が珍しくない金沢にあって、加賀水引は明治時代後期に津田水引折型の創始者・津田左右吉によって考案された、比較的新しい部類の工芸品です。昔も今も日本人にとって結納や祝儀袋などに掛けられる水引細工や折型は無くてはならないものですが、津田左右吉が水引細工を始めた当時はどれも平面的。
それを現在主流となっている立体的なものへと変化させ、芸術の域にまで高めたのが津田左右吉で、加賀水引として全国へと知れ渡るようになりました。
同じ贈り物やお祝い金を包むのなら簡素な祝儀袋より、松竹梅や鶴、亀、蝶などの縁起物で華やかに飾られている方が喜ばれますよね。
加賀水引はコースターや小物入れ、ブローチ、箸置きなど普段の生活に取り入れられるものも多く、基本の編み方さえ覚えてしまえば応用が利くので、誰でも簡単に色々な作品を作ることができます。
体験では水引細工の基本となる結び方を学び、目的や希望に合わせて金封や箸包み、ストラップなどを製作。時間があれば店舗内にある工房を見学することもできます(予約不要、無料)。
また説明書や材料がセットになった便利な水引キットが販売されているので、購入して自宅へ帰ってから水引細工にチャレンジしてみるのもいいですね。
■水引細工体験(1週間前までに要予約)
住所:〒921-8031 金沢市野町1-1-36
TEL:076-214-6363
開催日:月~金10:00~18:00、土10:00~12:00
料金:1,200円~1,500円
所要時間:30分~60分
金糸銀糸が織りなす自分だけの美しい逸品を「加賀繍体験」
国指定伝統的工芸品の加賀繍(かがぬい)。室町時代に京都から仏前の打敷や僧侶の袈裟を彩る装飾の技法として伝わった刺繍が、藩政期に入ると武士の羽織や調度品の飾りに使われるようになり、さらには加賀友禅の華やかな模様をより豪華に、より美しく際立たせるため高度に発達していきました。
絹糸、金糸、銀糸をふんだんに用いた可憐で優美な加賀繍は一針ずつ丹精込めて施され、立体感があってとても色鮮やか。
元々着物の柄のために発展した加賀繍ですが、現在ではキーホルダー、袱紗(ふくさ)、クッション、ブックカバー、バッグなどのファッション雑貨にも応用され、手軽に楽しめるようになりました。
体験ではバナナクリップやキーホルダー、ストラップ、ミニ額など普段使いの小物を製作。所要時間は2~3時間と他の体験プログラムより少し長いですが、自分だけの特別なお土産になるので、ぜひ参加してみてください。
小物では物足りない! と、本格的にオリジナル作品を作りたいというチャレンジ精神溢れる人には、金沢に数日間滞在して袱紗やショールを作る特別プログラムもあるので工房までお問い合わせを。電話のほか、HPからも受け付けています。
■加賀繍体験(1週間前までに要予約)
住所:〒920-0944 金沢市三口新町3-4-19
TEL:076-231-7595
開催日:毎日10:00~16:00
料金:2,500円~4,500円
所要時間:2時間~3時間