1万分の1mmの薄さを体感!金沢ならではの「金箔貼り体験」
日本における金箔生産量の99%、銀箔・洋箔に至っては100%のシェアを誇る金沢箔。金閣寺や中尊寺金色堂、日光東照宮を始めとした全国の神社仏閣を華麗に装飾している金箔はすべて金沢箔ですし、美術品や工芸品に使われている金箔もほぼ金沢産です。金沢では藩祖・前田利家が金沢城に入城する前から箔が製造されていた記録が残っており、徳川幕府が金・銀・銅を厳しく管理し、それに伴って金・銀箔の製造・販売も江戸と京都のみに許されていた時代にも密かに箔打ちが続けられていました。
金箔は薄さ1万分の1mm。5円玉の重さ(3.75g)の金を畳一畳分まで均一に伸ばしていきます。空に翳(かざ)すと向こう側が透けて見えるほど薄く、ほんの僅かな風でも吹き飛んでしまうので、当然直接指で触れることはできません。
特殊な道具を使って金箔を丁寧に貼っていくのですが、市内に点在している金箔専門店ではハガキやミニ色紙などの簡単なものから本格的なお箸や箸置き、お皿まで希望に応じて実際にその作業を体験することができます。
所要時間も最短で10分と短く、あまり時間に余裕がない旅行者にもおすすめです。金沢ならではの雅なお土産&とっておきの思い出になること間違いなしですよ!
■金箔貼り体験(要予約)
住所:〒920-0831 金沢市東山1-13-18
TEL:076-252-3641
開催日:火~土10:00、11:00、13:30、14:30、15:30、16:30
料金:540円~1,512円
所要時間:10分~50分
表情も模様も自由自在。可愛い縁起物「加賀八幡起上り手描き体験」
金沢で七転び八起きの縁起がいい置物として今も愛玩されている加賀八幡起上り。その昔、金沢五社の一つに数えられる安江八幡宮(金沢駅の近くにあります)の氏子だった老翁が祭神である応神天皇が誕生した際に真紅の錦で包んだ産着姿になぞられて、子どもたちの育成と多幸を祈願して作ったことに由来しています。
見た目の愛らしさと縁起物ということで金沢土産としても人気で、金沢を特集した番組や雑誌でもよく取り上げられているので、見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。
加賀八幡起上がりは型に二俣和紙を張り合わせ、胡粉や朱を塗った張り子で作られており、そこに松竹梅をカラフルに描いた姿が特長です。
体験ではベースとなる和紙で作った筆ペンで好きなように表情を描き、絵の具で模様を付けていくのですが、他の伝統工芸品と違ってとても簡単にできるので、小さな子供からお年寄りまで家族揃って楽しめます。
たくさん揃っている見本通りに描いてもいいですし、自分や家族に似た顔を描いても面白いですね。
できあがったらそのまま持って帰れるので、素敵な旅の思い出の1つとして自宅に飾ったり、似せた人への贈り物にしても喜ばれると思います。
■加賀八幡起上り手描き体験(前日までに要予約)
住所:〒920-0902 金沢市尾張町2-3-12
TEL:076-232-1818
開催日:毎日(火曜日除く)9:00~17:00
料金:432円
所要時間:30分
世界に1つだけのフェザーアクセサリー「加賀毛針細工体験」
加賀毛針の歴史は江戸時代にさかのぼります。ご存じの通り、加賀藩は百万石の石高を誇る外様大名だったことから常に幕府から厳しく監視され、武芸の鍛錬もままならない状況でした。そのため、一見武芸とは関係がない方法で足腰を鍛えようと獅子舞や鮎釣りが奨励されるようになり、鮎釣りに欠かせない毛針もまた急速に発達していったのです。
加賀での鮎釣りの第一義は鮎との知恵比べ。いかに鮎を騙して釣るかが重要で、その鮎の餌となる水生昆虫により似せるために雉や孔雀の羽、漆、金箔、蛇皮などを多用し、技術を向上させていった結果、芸術品としても高い評価を得るまでになりました。
近年では本業の毛針の技術を応用したフェザーアクセサリーを開発し、ショップのすぐ傍にあるクラフトギャラリーにはチョーカーやブローチ、イヤリングやピアスなど様々な乙女心をくすぐるアイテムが取り揃えられています。
芸能人にもファンが多く、他では見られない美しいアクセサリーは金沢土産にぴったり。自分用には体験でオリジナルのアクセサリーを手作りし、友達や家族へのお土産はショップで購入するというのはいかがでしょうか。
■加賀毛針細工体験(前日までに要予約)
住所:〒920-0854 金沢市安江町11-35
TEL:076-231-6371
開催日:毎日(火曜日除く)9:30~17:30
料金:2,000円
所要時間:60分~90分