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入園が不安…3月中に蓄えておきたい3つのポイント

来月には、いよいよ我が子が入園、入学! その成長に喜びを感じつつも、ちょっと不安になるのが親心。そんなパパやママに、3月にやっておきたい親としての入学準備3ポイントをお伝えします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

嬉しいけれど、ちょっと心配 そんなときこそ親が事前準備を!

ちょっと不安な人も、すごく不安な人も、我が子のために備えあれば憂いなし!

ちょっと不安な人も、すごく不安な人も、我が子のために備えあれば憂いなし!

4月に新たに幼稚園や小学校へと進むお子さんをお持ちのお父様、お母様、おめでとうございます。待ち遠しく思っていた我が子のピカピカの園児服、ランドセル。その出番まであと1ヵ月となりましたね。

この時期、私がご相談でよく受けるのが、「幼稚園や小学校などの新しい環境に早くなじむために、親として何ができるか?」という質問です。今日は、この質問にお答えする形で、3つのポイントについてお伝えしていきます。


まだあと1ヵ月ある! 3月にやっておきたい3つの”増”って?

パパとママが、入園入学前のこの時期に、積極的にアップさせておきたいのは、次の3つです。

  1. ネットワークを増やす
  2. レパートリーを増やす
  3. 「OK」を増やす

それでは、これを1つ1つ解説していきましょう。

■ネットワークを増やす
純粋に環境の変化というのは、子供のストレスになりがち。引っ込み思案な子だけでなく、普段は好奇心旺盛な子も、意外にモジモジしてしまったりなんていうことも起こりえます。入園当初の大泣きやイヤイヤは、学校そのもの自体がイヤなのではなく、もっと初歩的なところでつまづいてしまっていることが多いもの。それは、1. 知らない顔ばかり、2. ママと離れるという2つの抵抗感に対してです。ママと離れるという状況は変えることができませんが、知っている顔を増やすことは、今日からでもできます。少しでもスムーズに4月をスタートさせるために、今からとりあえず外に出ましょう!

公園、児童館、スーパーなどなど、通う幼稚園や小学校のエリアに出没する機会をできるだけ増やし、顔なじみを1人でも増やしておくことは、子供にとって大きな助けとなります。恐怖症に対する心理療法の基本が慣れを引き起こすことであるように、場慣れは何よりの味方になってくれます。同じくらいのお子さんがいたら、ママから積極的にアプローチ。同じ幼稚園や小学校になる顔なじみを1人でも多く増やしておきましょう。


■レパートリーを増やす
入園、入学直後に起こりうるのが、ママとなかなか離れられない、友達の輪に入っていけない、という状況です。大泣きする我が子を前に、オロオロしないように、今からその対処方法を頭に入れておきましょう。レパートリーが沢山あればあるほど、臨機応変に対応しやすくなります。まずお読みいただきたいのが、こちらの記事。
ポイントをまとめると、
  • アタッチメントを強化する
  • 子供に無理な力をかけない
  • 強みや得意分野からアプローチする
といえます。

なにより忘れてならないのは、子供が求めてくる距離感は日々変わっているという現実。入園、入学直後は、ほとんどの子がママに急接近してきます。グッと距離を縮めるんですね。そのとき無理に、「ほらあっちを向いて」とくるっと反対側(教室側)を向かせてしまうと、子供は「ママはボクを離した」と感じ、逆に追い求めてくるようになってしまうので注意が必要です。子供はプッシュすると、その力でまた戻ってきてしまいます。それが子供の心理。教室に気持ちを向かせたいときこそ、ママの方へギュッと引き寄せることがポイントになってきます。


■「OK」を増やす

「うちの子、幼稚園でうまくやっていけるかな?」とママが不安になると、それは子供にも伝わります。なぜなら、ママの表情や言動にそれが表れてくるから。だから、ママはしっかりと対処方法を頭にインプットしたら、「ドンと来い!」と構えておくことが大事。もともと引っ込み思案な子だけでなく、普段は元気いっぱいな子でも、登園初日はママの後ろに隠れてしまったりということがあります。それもそのはず、その子にとって、初の社会デビューの日なのですから!

4月以降にママが不安にならないように、「これくらいでOK」「こういうことは起こるものだ」「5月まで見守ってみよう」と大きく捉える習慣を今のうちからつけておきましょう。泣いてしまうことを「予想通り」「やっぱりね」という心づもりでいてあげた方が、子供のためでもあり、なによりママの心のためでもあります。

これからの1ヶ月は、親の心の入学準備シーズン。備えあれば憂いなし、しっかりと子供の心理を頭に入れておけば、臨機応変に対応できること間違いなしですよ。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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