居心地の良さと呼応するログ家具インテリア
リビングの吹抜けを見上げると天窓から差す陽射しが、美しい。まさに、ナチュラル志向の空間だ。
壁材と天井材は全てログ材だが、全体的にログ材の圧迫感を消す為に、天井材は白染色の仕上げとしていることが、効いている。とても爽やかで心地よい。
階段を上がって2階からリビングを見下ろす。
撮影用の小道具で生活感を演出している。実際、住宅を購入したいお客様にはこのような生活感のあるセッティングは部屋の広さや使い勝手がイメージしやすく説得力もある。
他の部屋は撮影中なので少ししか見ることができなかったが、おおよそ計画通りのインテリア空間となっている。とにかく、コンパクトなログハウスだが、非常に使い易く、心地良い空間が出来ている。
撮影スタッフの中に乳児の母親がいらっしゃり、「撮影も、もう3日目になりますが、とても暖かく居心地のよいログハウスですね」の言葉に、思わず笑顔になる。
今回初めてデザインし、製作したログ材による家具。こうして実際の空間に納まっていることを確認出来るのは、今回のみ。あらためて、もう一度確認することに。
アイデアスケッチや模型制作の段階でイメージしたディテールに、やはり目が向いてしまう。
センターテーブルの構造はまさにログ。ログの木組をそのまま活かした納まりのログカグ(家具)。
ソファでは、肘部分にウォルナット材をアクセントとして使用し、これまたログのジョイント金具むき出しで固定する。
この納め方はログハウス(建築)同様の納まり、あくまでもログを意識。
構造上、意匠上、自然に、そしてシンプルにまとめること、そのことに専念するのみ。
奥行き、高さ等全体的なサイズや個々のサイズ、クッションの具合、既製品だが金具などディテールも含め、改良する点は多々ある。
が、ログ材(針葉樹)というボクにとって「初物」は魅力的な素材。ログハウスという商品住宅の外観デザインからインテリアデザイン、家具デザインまでお手伝いしたからこそ、その魅力に気づくこととなった。
ナチュラル志向のログ家具インテリアの誕生なのである。
もちろん、ソファやテーブルのみならず、他のアイテムも今後デザインする予定。
個々のモノとしてモノを見るのでは、モノとモノの関係を見定め、計画することで個々の新たなる可能性を発見する・・・空間と家具の関係のデザイン。
あたらめてインテリアデザインの魅力を再認識するプロジェクトとなった。
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