今だけ体験！然別湖コタンで氷のグラス作りに挑戦

厳冬の然別湖・湖上に幻の村が出現！

その標高は810m、北海道の湖の中で最も標高の高い場所に位置する「天空の湖」然別湖。ここは古来よりアイヌの人々から聖地とされてきた場所であり、北海道の最高峰・旭岳から来る風水エネルギーをその湖水に貯えるという強力なパワースポットでもあります。
冬になって連日の厳しい寒さで湖面が凍結する時、そこには2ヶ月間だけの湖上の村・「しかりべつ湖コタン」が出現します。このコタンには、宿泊できるロッジを始め、チャペル、バー、露天風呂、作業所（ファクトリー）など「村」と呼ぶにふさわしい施設が備わっていますが、驚くなかれ、それらはすべて「氷」で作られているのです。
夜のとばりが降り、ライトで照らし出された氷のドームハウス・イグルーが白い雪に覆われた湖上に点々と建ち並ぶその姿は、まさに湖上に出現した「幻の村」……。

春の訪れとともに湖水に還っていくさだめを持つこの氷のコタン、それはまるでディズニーアニメが描く「アナと雪の女王」の世界のようではありませんか。そんな今だけしか味わえない氷のワンダーワールドに、これから筆者と一緒に探検に出かけましょう。

アイスチャペルで敬虔な「気」に触れる

湖上に作られた雪のプロムナードを進み、まずはコタンの一番奥にある氷の礼拝堂・アイスチャペルにご案内しましょう。イグルーの入口からほのかな光が湖上を照らし出し、対岸に黒々とそびえるくちびる山とのコントラストが独特の雰囲気を醸し出しています。
チャペルに足を踏み入れたら、そこは思わず息を飲むような幻想的な空間。透明な氷柱に灯されたキャンドルが祭壇の正面にデザインされた雪の結晶をほんのりと浮かび上がらせています。その敬虔な「気」に触れたら、クリスチャンならずとも自然に祈りを捧げるに違いありませんね。