100均を使ってスピーカーボックスをつくる
次に問題なのがスピーカーボックス。ネットにはスピーカーの穴あき加工もされたボックスがたくさん売られています。今回、入手したスピーカーの直径に合いそうなものもいくつか発見。でもペアで買うと3000円くらいと高いし、箱も大きい。自作でMDF材を使って10×10×10センチほどのキューブ形の箱をつくることも考えましたが、まずは最近、木箱が充実している100円ショップに行ってみました。目的のサイズの箱はありませんでしたが目を付けたのは木製の「伍合枡」。枡があったのは節分の季節だったからでしょうか? つくりは粗いですがイイ感じなのでこれを使うことに。そして、少しサイズの大きいもうひとつ箱も入手ておきました。
100均(ダイソー)の木製箱たち。左が「ウッドBOX」というもので箱は奥行き約8.3センチ幅・高さ約14センチですが板厚は約5.5ミリ、底はおそらく2ミリ以下の薄さ。工作はしやすそうです。右が今回、使うことにした枡。板の厚さは、すべて約1センチあることと焼印の「伍」が気に入りました。これは、おそらく「五合枡」の意味で容量は約900ミリリットル。高さ幅は約14センチで奥行きは約7センチです。
この木枡に買ってきたフルレンジスピーカーユニットを取り付けるための丸穴を開けます。まず、コンパスで7センチの円形を描いて、ドリルであけた4ミリ程度の穴から、ジグソー(工具)でぐるりと円形にカットします。
枡を裏返してセンターにスピーカーの径(今回は7センチ)の丸をコンパスで描き、その内側にドリルで5、6ミリの穴を開けます。スピーカーユニットがブカブカにならないようになるべく内側になるようにします。きつくてユニットが入らなければヤスリで削ります。
そして100均にあるキリや回し引きなどという名前の曲線切りのノコギリでもカットできます。こうした道具で人力でやった方がきれいに切れたかもしれません……。自分が使いやすそうな方を選んでみてください。
ドリルであけた穴にジグソーの刃を入れて、はみ出さないように切ります。注意点としてはジグソーのボタンを深く握らないことです。私はあせって強く押したのでガタガタになってしまいました。ゆっくりジグジグと箱を回転させながらカットします。
2つの穴を切り出したところ。かなりガタついていますね。でもスピーカーユニットで隠れますし、気になるときはパテ埋めします。先に紹介した100均(ダイソー)の底が薄い箱「ウッドBOX」ならカッターナイフで切れそうです。
スピーカーユニットにケーブルをハンダ付け
お店にはスピーカーユニットにあらかじめケーブルがハンダ付けしてあるものもありましたが、中学の技術の授業でやった「ハンダ付け」をやってみたかったので挑戦してみました。ハンダ付けが難しいときは「圧着端子」とよばれるもので「かしめ」たり、音の出の確認ならケーブルをスピーカーの端子にぐるぐるまきにして写真のような通電性のあるクリップで留めるだけでもいいかもしれません。どちらも100均にあります。ハンダ付けでも圧着端子でも「+」「-」には注意。たいていのケーブルは色分けされているので大丈夫。心配なときは赤・黒などのケーブルを使いましょう。
しかし、この中華アンプには思わぬ「落とし穴」があったのでした……。
次のページで吸音材を使って低音を出して、一応、完成です