多忙だから足回り、外食事情重視で選ぶ2人なら
中野駅(中野区/中央線・総武線快速、東京メトロ東西線など)

2人揃って超多忙というカップルにお勧めは複数路線が利用できる、足回りの良い街。加えて、始発があって座っていける立地ならうれしい。

中野駅

ここ何年かで駅周辺にタワーマンションが建ち、それに伴ってスーパーが増え、住みやすくなった中野駅周辺(クリックで拡大)

その想定で挙げたいのがJR中央線と東京メトロ東西線の2線が利用できる中野駅。中央線・総武線の各停では平日の朝8時台に22本ある新宿、東京方面行きのうちの6本、同9時台の14本のうちの6本が始発ですし、東京メトロ東西線では同じく平日朝8時台の大手町方面行の23本のうち、17本が、同9時台では22本のうち、13本が始発。乗っている時間は新宿までで10分ほど、大手町までで20分ほどとさして長くないものの、ラクさはかなり違うはずです。

 

飲食店街

駅周辺には飲食店が集まり、様々なジャンルの料理を手頃に味わうことができる。飲み屋、風俗店が集まったエリアもある(クリックで拡大)

また、中野駅周辺は商業施設、飲食店が充実していることでも有名。ボリューム自慢のラーメン店、定食屋さんから知る人ぞしる天ぷら屋さん、鰻屋さんまで幅広い美味が安価で食べられるのが中野ならでは。遅く帰ってもちゃんとしたご飯が食べられます。

近年の再開発で駅近くに公園やスーパーなどが増えたのもうれしいところ。もともと、駅周辺に区役所や税務署、郵便局や区民ホームといった公共施設が集中、非常に便利な場所でしたが、それが加速しているのです。今後、さらに開発が予定されており、2020年度にはJR東日本とともに駅ビルを新設、2020~2024年度を目標に駅前に建つ中野サンプラザ、中野区役所をひとつの敷地として再開発する計画もあります。

 

薬師あいロード

早稲田通りを挟んだところから始まる新井薬師の参道。現在は商店街となっている(クリックで拡大)

当然、それに伴って家賃、住宅価格ともに上昇していますが、借りる人なら利便性、買う人なら将来性が得られる街でもあり、探してみる価値はあるでしょう。ちなみに中野でも比較的賃料、住宅価格ともに手頃に探せるのは駅の北、早稲田通りを超えたエリア。西武新宿線新井薬師駅に近いエリアであれば、古刹新井薬師の門前町の風情も楽しめます。

 

北千住駅前

ここ数年で学生が増えた北千住。物価も安く、駅の近くに銭湯があるなど庶民的な雰囲気も魅力(クリックで拡大)

中野以外で複数路線が利用でき、始発もありという条件で考えると、北千住駅(足立区)、赤羽駅(北区)もお勧め。ともに、中野より下町っぽい雰囲気があり、賃料、住宅価格も多少は手頃になります。

 

下町っぽいフレンドリーな街に住んでみたい2人なら
町屋駅(荒川区/東京メトロ千代田線、京成本線、都電荒川線)

東京の下町には江戸時代からの下町である浅草を中心とする台東区、文京区、千代田区など都心に近いエリアと、もっと広義な、明治以降に開けた下町の2種類があります。賃料、住宅価格的に考えると、当然ながら手頃なのは広義の下町でしょう。

 

下町の中食事情

下町の魅力のひとつは中食が充実していること。共働きで忙しくてもちゃんとした食事ができる(クリックで拡大)

この広義の下町にも2種類があります。ひとつは浅草の外側、具体的に言えば墨田区や荒川区、葛飾区、足立区といったエリア。もうひとつは東京の西側、品川区、大田区の商店街の続くエリアです。

 

都電荒川線

のんびりした風情もあり、ちょっとした旅気分を味わえる都電荒川線。貸し切りにすることもできる(クリックで拡大)

それぞれに個性的な街が揃っていますが、そのうちでひとつ、勝手の勧めしたいのが町屋駅です。ここは都電荒川線と東京メトロ千代田線、京成本線が交わっており、足回りの良さもポイント。都電荒川線は三ノ輪橋(荒川区)から早稲田(新宿区)を結ぶ、都内唯一の路面電車で、全国レベルではあまり知られていませんが、あちこちで東京メトロ日比谷線、同南北線、山手線、京浜東北線などの他路線とアクセスしており、上手に利用すればかなり便利。沿線には鬼子母神、飛鳥山などのように歴史を感じさせるスポットもあり、散策も楽しめます。

 

定食

昔ながらの定食屋さん、喫茶店が残っているのも下町。手頃な価格で手作りのほっとできる味が楽しめる(クリックで拡大)

また、駅周辺には商店街、スーパーなどに交じって銭湯なども残っており、物価が安く暮らしやすい街です。昔ながらの喫茶店が多く残っている場所でもあり、昭和な雰囲気が好きな人なら楽しめるでしょう。

 

ちなみに広義の下町の中で町屋同様、アクセス面で他より便利でかつ商店街も充実している場所としては、東急池上線と都営浅草線の2線が利用できる戸越駅~戸越銀座、中延駅もお勧め。東側では東京メトロ半蔵門線と総武線の利用できる錦糸町が便利ですが、場所によってはかなり猥雑な街でもあり、好き嫌いが分かれそうです。

 

安くて広い家で静かな暮らしを望む2人なら
航空公園駅(所沢市/西武新宿線)

航空公園駅前

日本の航空発祥の地として駅前には飛行機が飾られており、広大な公園もある(クリックで拡大)

住環境重視で、安くて広く、静か、でも駅からあまり歩かなくて済む家を探すなら、お勧めは都心からはちょっと離れた街の、駅前にある、古いURの団地。たとえば、航空公園駅(所沢市)にある所沢パークタウン駅前通りは駅から見えるほどの距離にある団地で、60平米近い2LDKが7万円台から。借りる時の初期費用も礼金、仲介手数料が不要で安くて済みます。また、更新手数料も不要なので、長く住む人にもお得です。

 

注意したいのは古い団地でも建替えが行われると賃料が高くなってしまうこと。もちろん、設備などは新しくなっていて快適ですが、そうなると安く、広くが実現できなくなってしまいますから、どちらを優先するか、よく考えて選びたいところです。

 

所沢

駅前には大規模な商業施設、そこから延びる商店街と活気のある所沢がお隣(クリックで拡大)

ところで、航空公園駅と聞くと、一体どこ?と思われるでしょうが、実はここ、意外に足回りも便利。駅自体は西武新宿線にあるのですが、お隣が西武池袋線の所沢駅なので、ここで乗換えれば東京メトロ副都心線直通で新宿三丁目駅、渋谷駅などを経由して元町・中華街まで一本。池袋で乗換えれば、山手線、東京メトロ丸ノ内線、同有楽町線その他、複数の路線が利用できます。

 
最近では相次ぐ延伸で以前より格段に便利になっている街も多いので、知らない街でも、知らないからと却下してしまうのではなく、とりあえず、チェックしてみることが大事です。

 
団地

駅前からすぐに住宅が並ぶ高島平団地。建物がしっかりしていることに加え、敷地内に余裕があり、公園なども整備されているのが団地の魅力(クリックで拡大)

航空公園以外で安くて、広い、静かな駅近URの例を挙げるとすると、西武池袋線清瀬駅(清瀬市)、南武線谷保駅(国立市)、都営三田線高島平(板橋区)などなど。もちろん、バス便利用でも可など、駅からの距離を延ばせば選択肢はさらに広がります。一般の不動産ポータルサイトではなく、URのホームページから探してください。

 

近いうちに子どもが欲しい2人なら
流山おおたかの森駅など(千葉県流山市/つくばエクスプレス)

子ども

子どもに必要な公共サービスは年代とともに変わる。賃貸なら年代に合わせて都合の良い場所に住み替えるという手もある(クリックで拡大)

とりあえずは共働きだけれど、近いうちに子どもが欲しいという場合なら、あらかじめ子育て事情の良さそうな街を選んでおくという手があります。住んでいれば、外からでは分からない子育て事情などが分かってくることがあるからです。

 

保育園の子どもたち

働き続けるつもりなら、保育園に加えて学童事情もチェックしておきたい(クリックで拡大)

最近、多くの人が気にしているのは保育所に入れるかどうかという点ですが、残念ながらこれについてはどこなら確実というのは難しい状況。特定の自治体の待機児童が減ったという報道があると、そこに住み替える人が増えたり、仕事を諦めようとしていた人が入所を希望するようになるなどで、すぐに定員を超すことになってしまうからです。また、家族の状況などによっても難易度が変わってくるため、どこなら大丈夫とは言えません。そのため、働き続けたい場合には出産以前から地元の情報を収集すると言う例も出てきているのです。

 

流山市役所

少し前になるが、市役所に展示されていた食育についての掲示。地元の人も参加した行政運営がされている点が特徴だ(クリックで拡大)

ただ、保育所問題が大きな関門であることは確かですが、子育てで大事なのはそれだけではありません。子育てと仕事を両立させるつもりなら、保育所の次には学童保育の充実が気になりますし、地元の公立小中学校に通わせるなら教育方針や教育の質なども意識しておきたいところ。すべての年代の施策がベストという自治体を探すのは難しいところですが、やはり評判が良いのは千葉県流山市。

 

行政の施策そのものが充実していることに加え、注目したいのは子育て中のお母さんたちの横のつながり。悩みを相談しあうカフェを開いたり、勉強会を行ったりという活動が活発なのです。「住みやすい」を「行政がやってくれるもの」と限定して考えるのではなく、自らも動くことで問題を解決していく、そうした考えが持てる人であれば流山市での子育ては楽しいものになるのではないかと思います。

工事中の風景

駅近くにはこうした工事中の風景が広がる。長い目で考えた選択が必要かもしれない(クリックで拡大)

ちなみにつくばエクスプレスの流山市内の駅は南流山、流山セントラルパーク、流山おおたかの森の3つ。流山おおたかの森を除くと駅周辺はまだまだこれからという感じがありますが、子育て期間をここに住むと考えれば、今後が楽しみもいえます。

 

もっと街自体が成熟している場所ということで考え、かつ教育熱心な自治体を選ぶのであれば、千葉県浦安市、東京都品川区なども候補になるかもしれません。

新婚時代くらいは超都心に住んでみたい2人なら
六本木(港区/東京メトロ日比谷線など)

いずれ実家に戻るなどの予定があり、東京に暮らすのは新婚時代のごく短期という人であれば、思い切って超都心にある、サービスアパートメントに住んでみるというのはどうでしょう。

タワーマンション

都心居住の醍醐味のひとつは眺望。タワーに住んで雄大な気分を味わってみるのも楽しい。写真はサービスアパートメントではないが、かちどき橋近くの賃貸マンションからの風景(クリックで拡大)

サービスアパートメントとは日常生活に必要な家具、キッチン、食器などがあらかじめ備え付けられた物件で、一般的な賃貸住宅と異なり、1カ月単位で利用することができるというもの。六本木駅い以外でも東京や横浜の都心部などで供給されており、銀座駅でも、みなとみらい駅でも、場所はお好み次第。眺望のよいタワーなども少なくありません。

 

プール

新宿の賃貸マンションの共用施設である、眺望のよい高層階にあるプール(クリックで拡大)

物件によってはスパやジム、プールなどが設置されていたり、朝食や室内清掃のサービスがあったりとホテル並みのサービスが受けられたりするのも魅力。もちろん、賃料は20~30万円以上とそれなりになりますが、期間限定の都心の暮らしは一生忘れらない思い出になるかもしれません。

 


以上、街と住まいの選び方からお勧めをピックアップしてみました。首都圏には一駅違うだけで雰囲気が違う街も多く、行ってみないと分からないことも多々あります。ぜひ、いろんな街を2人で見に行き、2人らしい暮らしができる場所を探してください。
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