海外旅行の準備・最新情報/一人旅の注意点

救急車って有料? もしも海外で、ケガをしたら

海外で紛失や盗難にあっても、ケガや病気さえなければ予定通り旅行を続けられます。でもケガや病気をしてしまったら、旅行どころではなくなりますよね。かく言うガイドも、海外旅行中に救急車で運ばれ、約1ヵ月間、海外で身動きがとれなくなりました。そんな最悪の事態を経験したガイドの体験談と、気になるお金や保険のことをご紹介します。

平塚 智恵

執筆者:平塚 智恵

海外女子一人旅ガイド

はじめての一人旅で、全治1ヵ月のケガに

ambulance

海外でケガや事故にあうと、高額請求されることも


はじめての一人旅に出かけた時のことです。フランスから、ベルギー、東欧などを約1ヵ月間かけて周る予定でした。はじめての一人旅で旅支度にも慣れていなかったガイドは、あれもこれもと荷物を詰め込み、パンパンに膨れ上がったバックパックとともに、旅がはじまりました。ひとつ目の訪問地ベルギー・ブリュッセルの街で、肩にくい込んだ重たいバックパックを背負い、坂道を下っていた時のことです。坂道に足をとられてしまい、ヨロヨロと傾いたのです。普段なら、簡単に体勢を立て直せるくらいでしたが、本10冊に1ヵ月分の生活用品が詰まったバックパックの重みで体勢を立て直せず、足を何度もくじきながら、坂道を転げ落ちてしまったのです。あまりの激痛に、声を上げることも、立ち上がることもできません。そんな私の姿を見ていた親切な人が、救急車を呼んでくれたようです。生まれてはじめての救急車が、海外になるとは。診察結果は、重度のねんざでした。ギブスに、松葉杖。1ヵ月の旅程はすべて白紙になり、はじめての一人旅は、1泊2日であっけなく幕を閉じたのでした。

救急車で運ばれて、海外で診察を受けたガイドの経験をもとに、気になるお金や保険のことをご紹介します。


救急車で、9万円請求されることも?!

日本では無料の救急車も、海外では国・地域によって有料になる場合があります。ヨーロッパの中でもロンドンやマドリード、ローマでは無料ですが、ウィーンやフランクフルトでは有料です。その金額も国・地域によって異なり、オーストラリア・ゴールドコーストのように、なんと9万円を超える場合もあるようです(参照:世界の救急医療事情)。ガイドがケガしたブリュッセルも有料だったようですが、海外保険に入っていたのですべてカバーされました。外務省のホームページには、国別の医療事情が詳しく載っているので、事前に目を通しておくてよいでしょう。

お得な海外旅行保険がある?!

日本の医療機関では、ほとんどの場合に健康保険が適用されるため、自己負担額は少額で済みます。でも海外では、ちょっとした診療であっても、高額の医療費を請求されることもあるので、海外旅行に行く際は、必ず海外旅行保険に入って行きましょう。ガイドは年に何度も海外に出かけるので、その度に海外旅行保険に入るのは手間も費用もかかります。そのためクレジットカードの付帯保険を利用しています。ただしクレジットカードによっては、カバーしている保険の種類や最高金額が違うので、事前に調べておきましょう。また3ヵ月以上の海外旅行の場合は、付帯保険だけではカバーされないので(クレジットカードによっては2ヵ月間の補償というのもあります)、必ず別で海外旅行保険に入っていきましょう。

海外旅行保険なのに、国内もカバーされる?!

クレジットカードを複数枚持つことで、必要な海外旅行保険をカバーすることができます。ただし複数枚持っていても、受け取ることができる補償すべて、合算できるというわけではないので注意が必要です。ガイドはクレジットカードを複数枚持っています。付帯保険の補償範囲、補償の合算可否など、一覧表をつくり管理することで、漏れなくカバーしています。またあまり知られていないのが、自宅から空港までの間で、ケガをしたり持ち物を壊した場合でも、海外旅行保険でカバーされるものも多くあります(自宅出発前に加入が必須です)。また帰国後の治療も、補償の対象になる場合があります。

次のページでは万が一、ケガや病気をしてしまった場合の対処方法をご紹介!

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