貯蓄/貯蓄する基本の方法

いますぐ「財形貯蓄」を始めたいオトクな理由4つ

「ざいけい(財形貯蓄)」に入っていますか? 勤務先に制度があれば、チャンスです。「貯まらない」と思っている人は、財形を始めるとスムーズに貯まるようになるはず! 「財形貯蓄」がオトクな理由を4つお伝えします。

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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知ってた?財形のメリットはたくさんある

会社の福利厚生パンフレットなどをじっくり読みこんでみて!

会社の福利厚生パンフレットなどをじっくり読みこんでみて!

「貯まらないな」「貯蓄をもっと増やしたいな」と悩んでいる方は「財形貯蓄」がオススメです。ガイド自身の会社員時代の経験をまじえながら、いますぐ「財形貯蓄」を始めたい理由について4つお伝えします。


 

理由1:「財形貯蓄」なら、いつの間にか貯まる

ガイドは、新入社員時代に、先輩の「財形入るといいよ~」という何気ない一言をキッカケに、月々2万円の一般財形貯蓄に申し込みました。当時は学校を卒業したてで、FPの資格もありません。初めての一人暮らしがスタートしたのもあって、「何かしらの方法で貯めなくては…」という気持ちがあったんです。

財形を月々2万円にしたのは、「1万円だと少ないかな…でも3万円だと多いし…」という単純な理由からでした。当時、確か手取りは10万円台でしたし、一人暮らしをしているので、手取り月収から2万円をひかれるのは結構な痛手。

でも、最初から2万円が自動的に引かれてお給料が振り込まれるということを繰り返しているうちに、「自分のお給料はこれだけだ」と思いこむようになりました。(そのうち仕事が忙しくなり、財形自体に意識がいかなったりもしながら…)おかげで、知らず知らずのうちに貯まっていったのです。

ボーナス月は4万円を追加していたので、1年間あたり、財形貯蓄だけで2万円×12カ月+8万円=32万円になりました。会社には8年ほど勤めたので、退職するときには、200万円以上の貯蓄となって驚きました。(さらに、理由3でも説明しますが、“奨励金”もプラスされていました)
 

理由2:ズボラでも“小さな家計”のクセができる

財形なら、給与天引きなので、銀行に行かなくても、貯蓄のことを全く考えなくても、毎月貯まっていきます。また、銀行口座にお給料として振り込まれるお金が、貯蓄分が引かれた金額なので、その範囲内で“小さな家計”で生活をするクセがついていきます。

“ズボラ”だという方こそ、財形貯蓄がオススメ。たった一度、会社の担当部署(総務など)で申し込み手続きをするだけですよ。
 

理由3:財形をおろすのは抵抗感がある

「お金が必要になって(銀行の)定期預金を崩しちゃった~」という人、いますよね。今の時代、銀行の窓口に行かなくても、ネットバンキングで定期預金を解約して、普通預金にお金を移すことができる場合も。定期預金を崩すのは意外とハードルが低いんですよね。

ですが、財形の場合はけっこう古典的。解約しようと思ったら、会社の財形を扱う部署(総務など)に、再び出向かなくてはなりません。担当者の視線を感じながら、「解約書類」を書くのも何かと気をつかうでしょうし、面倒です…。

財形なら、解約するときのハードルが上がるため、さらに貯めやすくなるというわけです。
 

理由4:会社によっては、財形に“特典”があることも

会社によっては、財形に対して独自に“上乗せ”制度があるところもあります。ある会社では、「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」に限り(一般財形貯蓄にはなし)、年度末の残高に対して1%分の奨励金を上乗せしてくれます。また、毎月の積み立て額に対して、会社側が独自に毎月上乗せしてくれるケースもあります。

「財形貯蓄っていっても、そもそも金利が高くないし…」と思う方もいるかもしれませんが、仮に奨励金などで1%分のお金がついたら、定期預金(ネット銀行のボーナスシーズンでも、1年ものの金利が0.2%ほど)に比べて、金利相当分はずっと高いのではないでしょうか。

忙しい方はなかなか見る機会がないかもしれませんが、会社の福利厚生パンフレットやWEBを、ぜひ一度確認してみましょう。まさに、宝の宝庫ですよ!
 

番外編:財形住宅などを利用するのも手

「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」は、あわせて元利合計550万円までの利息は、非課税になるというメリットもあります(一般財形にはありません)。現在は低金利なので、利息にかかる税金というのも小さく、メリットはあまり大きくありませんが、「一般財形貯蓄」にはない、オトクな制度なので覚えておきましょう。「将来住宅を買いたいな」と思っている方は、一般財形ではなく、住宅財形を選ぶのも手ですね。(ただし、財形住宅と財形年金は、目的外で引き出しをした場合、過去5年間さかのぼって、利息に税金がかかることになります)

以上、「財形貯蓄」を今すぐ始めたい理由3つをお伝えしました。大きな金額で始める勇気がなければ、まずは1万円からスタートでもOK! 退職するときに、まとまった貯蓄になって驚いて、「財形やっててよかった~」としみじみ思うはず。ぜひご参考にしてみてくださいね。
 
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