その3 渡航先の衛生状態や風土病をチェックしましょう!
アフリカの風土病、マラリアの初期症状は風邪と間違えやすい
そして何よりも予防が大切。あらかじめ予備知識があるのとないのでは文字通り天と地の差がついてしまいます(知識のない人が天ですが…)。
洗濯物にハエが卵を…!
東南アジアではよく火の通った食べ物を
挙げたらキリがありませんね。ただ、最近は日本にはないはずの感染症が日本で発生して社会問題になりましたので、少し実感を持っていただける方も多いのではないでしょうか。2014年の春に発生した、「殺人ダニ」による感染症はオーストリアや東欧の方では以前から有名な風土病でしたし、デング熱はそれこそ南アジア地域では「おなじみ」の病気です。
いずれも、草むらや芝生に入らない、蚊に刺されないといった予備知識の有無が重要であることに変わりはありません。
日本は衛生状況に関しても世界最先進国の一つです。水や食べ物も安心して口にすることができますし、命を脅かすような風土病に悩まされることもまずありません。でも、これって言葉には語弊があるかもしれませんが、「異常」なことだと言ってよいと思います。
有史以来、人類はつい近年まで常に死と隣り合わせに生きてきました。天然痘やペストなどの大禍を克服し始めたのはここ数十年の話だといえば、年配の方には実感を持ってご理解いただけると思います。しかもその恩恵に属しているのは日本など一部の先進国民だけです。海外へ出るということはそういう「あたりまえ」の自然の世界に戻ることだといったら言い過ぎでしょうか。
検疫所ホームページの地域別情報はこちらへ!
少しの心構えと下準備で旅行はグンと変わります。自分だけは大丈夫だろうと思いたい気持ちに負けないでくださいね。