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新型アルファードは世界のどんなVIPカーより快適?

トヨタの高級ミニバン・アルファードとヴェルファイアがフルモデルチェンジした。最上級グレードとなる『エグゼクティブラウンジ』のインテリアは、世界基準で言えば、ほとんどVIPカーと呼んでいいジャンル。驚きの快適性は魅力だが、では、どのグレードを選べばいいのか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

アルファード/ヴェルファイアの最上級グレード「エグゼクティブランジ」

新型アルファード/ヴェルファイア

新型アルファード/ヴェルファイア


アルファードとヴェルファイアがフルモデルチェンジした。最上級グレード『エグゼクティブラウンジ』のインテリアを見て思わずウナる! こら凄いです! 世界基準で言えば、ほとんどVIPカーと呼んで良いジャンル。というか、こんなハード的に豪華なクルマ、存在しない。

ロールスロイスやベンツ、ジャガーといった高級車の場合、素材やデザインにお金を掛ける。されどアルファード/ヴェルファイアは形状や機能でぶっちぎってます。一番わかりやすいのが国際線のビジネスクラスのシート。今や快適性や機能性で一昔前のファーストクラスを凌ぐほど。10時間を超えるフライトだって苦にならず。

アルファードとヴェルファイアのシートを見ると、最先端のビジネスクラスに勝るとも劣らず。シートの形状やサイズ、リクライニング機能など稼働部分。そしてオーディオやビジュアルに代表される機内エンターテイメントも素晴らしい。見たかった映画でも持ち込めば、2~3時間の移動などあっという間。

新型アルファード/ヴェルファイア

国際線のビジネスクラスに劣らない快適性


おそらく世界で販売されているどんなVIPカーよりも快適だ。ちなみに先代は乗り心地という点で2流はおろか、3流でありました。路面の凸凹を忠実に拾ってしまい、肝心の2列目シートなんか酷いモノ。走り出したら止まるまで上下に揺すられ続けることに。トヨタもわかっていたんだろう。

新型を開発するにあたり、リアサスペンションを動きのよいWウィッシュボーンに変更してきた。果たしてどうか? ロールスロイスにゃ遠く遠く及ばないものの、何とか納得出来るレベルになったと思う。スピードさえ出さなければ、車内でユッタリと映画を見られます。

おすすめのグレードは500万円前後の「G Fパッケージ」

新型アルファード/ヴェルファイア

乗り心地は先代から大きく改善


ただエグゼクティブラウンジを選ぶと、ハイブリッドなら700万円を突破! 御予算に余裕のある人なら全く問題無いと思うけれど、なかなかそこまで出せない。となれば、果たしてどのくらいの予算から「アルベルらしい豪華な仕様」になるだろうか? 調べて見たら、500万円前後の『G Fパッケージ』でも十分豪華。

400万円前後の『G』グレードになると、ビジネスクラスというより、JALの『クラスJ』的な国内線の上級シート風になってしまう。もちろん十分に快適ながら、乗った瞬間「これは!」と驚くような雰囲気じゃなくなります。アルベルらしさが欲しいなら500万円は覚悟して欲しい。

さらにベーシカルな『S』グレードになると(2.5リッターエンジンのFF車なら350万円)、豪華さよりユッタリしたスペースを持つ3列シートミニバンという感じになる。このあたりのグレードも実用性は高いものの、やはり物足りないかもしれない。アルファード/ヴェルファイアを買うなら500万円は覚悟しよう。
新型アルファード/ヴェルファイア

G Fパッケージならアルベルらしい豪華な仕様に!


ちなみにすぐ買うことはすすめない。500万円出しても自動ブレーキが選べないからだ。今や事故を未然に防ぐ性能を持つ自動ブレーキは高額車を買えるような社会的地位のある人なら絶対に必要な装備だと考える。少し待てばトヨタの次世代安全装備を搭載してくることだろう。

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