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北陸新幹線で!世界遺産&ミシュラン三つ星の五箇山へ

富山県の南西部、岐阜県と石川県の県境付近の山間に、世界から注目される集落があります。北陸新幹線が開業する現代にありながら、お世辞にもアクセスが良いとは言えない豪雪地帯の村が、世界文化遺産に登録され、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星を獲得しているのです。そこで今回は、日本の原風景を楽しめる、山間の五箇山(ごかやま)合掌造り集落を紹介したいと思います。

坂本 正敬

執筆者:坂本 正敬

黒部・立山ガイド

400年前の農村にタイムスリップできる世界遺産の村・五箇山(ごかやま)

解説画像

世界文化遺産登録、ミシュラン・ガイド三つ星に認定された豪雪地の集落

富山県の南西部にある豪雪地帯の山間に、相倉(あいのくら)と菅沼(すがぬま)という2つの小さな村があります。

急こう配のわらぶき屋根が美しい家屋の並ぶ集落で、村中の現存する最も古い建物は400年以上の歴史を持つと言います。冬の豪雪に耐える屈強な柱や梁(はり)、雪を振り落とす傾斜角60度近くのわらぶき屋根が特徴的で、外観が手を合わせて祈る姿に似ているところから、その建築様式は合掌(がっしょう)造りと呼ばれています。

家屋そのものが国の重要文化財に指定される岩瀬家や村上家を含めて、相倉(あいのくら)・菅沼(すがぬま)に点在する合掌造りの家屋には、今も人々が暮らして伝統の文化と生活を守っていて、そうした歴史や文化が評価され、1995年に日本で4番目となる世界文化遺産に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として登録されました。白川郷(しらかわごう)とは県境をまたいだ岐阜県の萩町集落を差します。

もちろん同地には資料館やライトアップ&民謡イベント、民俗館、土産物屋、旅館などもありますが、相倉(あいのくら)と菅沼(すがぬま)はいい意味で過度に観光地化されていません。

昔ながらの集落の暮らしのなかに身を置いて、平家の落人が隠れ住んだ、あるいは南朝方の武士の末裔(まつえい)が移り住んだとも言われる村の歴史に思いをはせてみてください。気が付けば忙しい毎日を忘れて、江戸時代の農村の暮らしにタイムスリップしているはずですよ。

■五箇山観光総合案内所
住所:富山県南砺市上梨754
電話:0763-66-24680763-66-2468
公式ホームページ

■ライトアップ&民謡披露イベントの年間スケジュール(2015年)
会場:相倉(あいのくら)集落
料金:無料(保存協力金として駐車場代は必要※普通車500円など)
時間:日没から21時まで
日程:以下
・3/14(土)15(日)・16(月)
・5/14(木)15(金)16(土)17(日)
・7/16(木)17(金)18(土)19(日)20(月)
・9/18(金)19(土)20(日)21(月)22(火)
・11/19(木)20(金)21(土)22(日)23(月)

次のページでは五箇山合掌造り集落へのアクセス方法をまとめます。

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