男の子育て/遊び・コミュニケーション

バレンタインデーで振られた子供に何と言う?

今年もやってきました。残酷な一日が。バレンタインデー。バレンタインデーに我が子が振られちゃったとき、パパはなんと言うべきか。特に子供が娘の場合。ママと一緒に一生懸命作った手作りチョコを、勇気を振り絞って渡したのに、相手のお返事がネガティブだった場合、相当傷つくでしょう。

執筆者:おおた としまさ

何もしてあげられない。それが親の定め

誰だって、我が子が傷つくところは見たくありません。運動会のかけっこでビリになるところ、中学受験で志望校に不合格になるところ、どれも親の胸を締め付けます。何とか手助けしてやりたい。だからギリギリまでアドバイスとかサポートとかはするけれど、でも最後の最後は何もしてあげられない。それが、親が受け止めなければいけない定めというものでしょう。

そして、今年もやってきました。残酷な一日が。バレンタインデーです。私自身、あんまりいい思い出はありません。小学生の頃。意中の子からはもらえず、そうでもない女子からもらっちゃったときの気まずさ。「世の中うまくいかないものだな」なんてことを幼心に感じたかすかな記憶があります。中学生になると、私は男子校に進みましたから、そんな切ない気持ちとは全く無縁になりました。それでもときどき、モテるやつは、他校の女子校生からもらってたりして、「ちぇ、つまんねーの」と思ったものです。

ママと一緒に一生懸命作った手作りチョコ。勇気を振り絞って渡したのに振られたら

ママと一緒に一生懸命作った手作りチョコ。勇気を振り絞って渡したのに振られたら

子供が息子の場合。意中の女子からチョコをもらえないというのは、クラス中のほとんどの男子が味わう共通のさみしさですから、そんなに傷は深くないでしょう。男の子はあっけらかんとしてますし。問題は子供が娘の場合です。ママと一緒に一生懸命作った手作りチョコを、勇気を振り絞って渡したのに、相手のお返事がネガティブだった場合、それは相当傷つくでしょう。パパとしては、「そんな男許さない!」となりそうですけど、そんなことをしても余計に娘を傷つけるだけですね、はい。

「何も聞かない」「何も言わない」

バレンタインデーに我が子が振られちゃったとき、パパはなんと言うべきか。答えは「何も聞かない」「何も言わない」じゃないでしょうか。根拠はありませんけど。

いずれ、子供がもっと大きくなって、真剣に惚れた異性から無惨に振られたり、裏切られたり、騙されたりということがあるかもしれません。そんなときやっぱり親は胸が締め付けられるような思いを味わうことでしょう。若かりし自分が、振ったり振られたりしたことを思い出し、そのときの苦々しい感情が蘇ることもあるでしょう。我が子が今、同じ苦しみを味わっているのだと思うと、いたたまれなくなるでしょう。

でも、それが人生です。失恋の苦しさも知らない人生なんてつまらないでしょう。小さなころから淡い恋心を傷つけられる経験を積むことで、振られてもめげないたくましい大人に育っていくのではないでしょうか。人の痛みがわかる大人に育つのではないでしょうか。親はそれを見守ることしかできないのではないでしょうか。子供が傷つき、それを乗り越えるのを黙って見守っていられるように、親も少しずつ成長するのではないでしょうか。パパが、ただだまっていつものように近くにいる。それだけで、子供は安心してくれるのだと思います。

逆に、もし子供が意中の異性と相思相愛であったなら、負けじとママとラブラブしてみたらいかがでしょう。振られちゃうかもしれませんけど。そのときは、子供に慰めてもらいましょう。

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で子育て関連の書籍を見るAmazon で子育て関連の商品を見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます