ストリームの後継モデルではないホンダ・ジェイド
ホンダの低全高タイプの3列シートミニバンといえば、ストリームが思い浮かぶ。しかし、トヨタがウイッシュで追従して以来、元祖的なお株を奪われ、セールス的にはライバルの後塵を拝し、さらにBOX型ミニバンの人気もあって最近は正直にいってやや影が薄い印象は拭えなかった。
ジェイドはミニバン並みの居住性とユーティリティ、セダンのような低全高が特徴とのことで、ホンダはストリームの後継とはいっていないが、やはりストリームの後継では? と考える人も少なくないはず。
しかも、オデッセイが一部改良を受けているという状況からもなおさらそう考えたくなる。
しかし、ストリームと変わってボディサイズ枠は3ナンバーになり、全長4650×全幅1775×全高1530mmというディメンションになっている。全幅が1800mm以下、全高が1550mm以下ということで、幅も高さも大半の駐車場に対応するのが特徴で、日本の道路、駐車場事情にマッチした都市型ミニバンといえる。
ミニバンやセダンというよりも、3列シートワゴンというパッケージングで、日常的には4人家族くらいまで、いざという時に6人まで乗れる(6人乗りのみ)というモデルだ。
ジェイドはハイブリッド仕様のみ
パワートレーンは、1.5Lの直噴DOHC i-VTECエンジンと、高出力モーター内蔵7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)の組み合わせで、エンジンは131ps/155Nm、モーターは29.5ps/160Nmを発揮する。パワーや走りに関しては後日、試乗記でお届けしたい。
また、安全装備も数多く搭載されている。「Honda SENSING」と呼ぶ最新の安全装備は、ミリ波レーダーと単眼カメラで前方を監視し、検知が難しいとされてきた電波の反射率が低い歩行者まで検知対象を拡大。単眼カメラは、車両前方の歩行者や対象物体の属性、大きさなどを識別し、より精度の高い認識を可能としている。
衝突回避・被害軽減ブレーキや誤発進抑制、車線維持支援、標識認識、先行車発進お知らせ機能、ACC(アダプティブクルーズコントロール)など、最新の安全装備を満載しているもの魅力だろう。