「春節」って何?
「春節」は中国・台湾の大型連休です。今年は2月18日~24日までの予定です。日本のゴールデン・ウィーク同様に、「民族大移動」と呼ばれるくらい中国・台湾では旅行をする方が増加します。日本を訪れた外国人は2014年、1,341万人(前年比29%増)と過去最高を記録し、2兆305億円(前年比43%増)の消費を記録しました。大手旅行代理店では今年は1,500万人の訪日外国人を見込んでいるようです。ビザの大幅規制緩和や、消費免税制度の拡充、円安などがこうしたブームの背景にあります。春節を迎える中国からの訪日客は昨年241万人(前年比83%増)、台湾283万人(同28%増)でした。
「春節」に増加する中国・台湾からの訪日外国人旅行者に比例して、関連ニュースも増加し、関連銘柄に追い風となります。今回は、「春節」関連銘柄をご紹介いたします。
「春節」関連銘柄は?
関連銘柄を考えるには、シンプルに中国・台湾の方が、日本に何で、どうやって来るのか、何をするのかを考えればOKです。まず、ほとんどの方は航空機で来日しますので、ネットでの航空券販売のアドベンチャー(東証マザーズ)<6030> が考えられます。また、成田空港からは、京成電鉄(東証1部)<9009>に乗って東京に行きます。日本円は、海外発行のカードでATMから出金するので、セブン銀行(東証1部)<8410>も関連銘柄になります。今回は、この3銘柄を「春節」関連銘柄としてご紹介いたします。
アドベンチャー<6030>(東証マザーズ)
アドベンチャー<6030>は東京都渋谷区渋谷に本社があるネットで航空券を販売するOTA(オンライントラベルエージェント)です。昨年12月に東証マザーズに上場した、社員が15名の急成長企業です。JAL、ANAなどの大手航空会社、格安航空会社(LCC)、海外航空会社の代理店となっており、格安航空券予約サイト「スカイチケット」で最安航空券をLCCを含む国内航空会社10社から同時検索可能です。また、観光ツアー、アクティビティの予約サイトの「ワナトリップ」も運営しています。
「スカイチケット」の売上の約9割を占めるのが国内線で、その2割以上が訪日外国人旅行者です。昨年12月に英語、中国語、韓国語に対応したコールセンターを開設、更に訪日外国人旅行者の売上が伸びているようです。
■株式データ
株価 4015円
単元株数 100株
予想PER(連)68.9倍
実績PBR(連) 99.99倍
予想配当利回り 無配
時価総額 約92億円
京成電鉄<9009>(東証1部)
京成電鉄<9009>は千葉県市川市に本社がある東京・千葉・茨城を結ぶ私鉄です。成田空港と都心を結ぶ「京成スカイライナー」がドル箱路線です。また、訪日外国人旅行者の訪問が多い「東京ディズニーリゾート」の運営会社であるオリエンタルランドの筆頭株主でもあります。
■株式データ
株価 1397円
単元株数 1000株
予想PER(連)19.0倍
実績PBR(連) 1.90倍
予想配当利回り 0.42%
時価総額 約4803億円
セブン銀行<8410>(東証1部)
セブン銀行<8410>は東京都千代田区丸の内に本社があるATM利用料が収益源の異色の銀行です。全国の99.9%のセブンイレブンに、約2万軒のATMを設置しています。・セブン銀行のATMは、海外発行カードが使えます。また、英語、中国語など4カ国語に対応しており、訪日外国人旅行者の利用も多いようです。
■株式データ
株価 540円
単元株数 100株
予想PER(連)27.4倍
実績PBR(連) 4.01倍
予想配当利回り 1.48%
時価総額 約6503億円
*株式データは、2015年2月10日終値データ
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