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原油価格は今後どうなる?(2ページ目)

原油価格は1月末から反発していますが、現在の反発は、単なる買い戻しにありがちな現象と見られ、需給状況を見る限り、基本的な原油安基調は変わっていないと思います。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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原油安という大きな流れはまだ変わっていない

まだ原油価格下落の大きな流れは変わっていない

まだ原油価格下落の大きな流れは変わっていない

このような需給要因を考えますと、原油価格の急落はシェールガス開発により米国の供給量が増える一方、需要がそこまで伸びていかずに供給過剰気味になり、米国の量的緩和政策が終了して流動性が収縮して引き起こされたのではないかということが伺えます。

今後の見通しについてですが、まず前述の世界の原油の需給推移グラフをご覧頂ければと思いますが、少なくとも現在、需要が急激に増えていくような兆しはありません。その一方で、米国の生産調整は進んでいるものの、その他はあまり調整が進んでおらず、世界全体で見れば清算調整がそれほど急激に進むようにも見えません(たとえばOPECは2015年6月の定例総会まで生産枠を変更しない考えを示している)。

世界全体のリグ数推移を見れば、まだ調整ははじまったばかりという印象です。このように考えていくと、原油価格がこのまま反発を続けるという見方は早計で、再び軟調になる可能性が十分にあると思います。

世界の原油・ガスのリグ稼働数推移。世界的に見れば、調整はまだまだ進んでいない

世界のリグ(オイル&ガス)稼働数推移(2015年1月まで)。世界的に見れば、調整はまだ大きく進んでいない

参考:グローバルグロースレポート

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