クラシックのおすすめ新譜CDを毎月ご紹介します!

毎月大量に発売されるクラシックの新譜CD。その中からレコード会社が自信をもってオススメするアルバムをセレクト&オススメコメントをもらい、更にガイド大塚が聴き手としての感想をつけて紹介していきます。では早速、2015年2月のオススメはこれだ!
(発売前、発売延期、売り切れなどの場合もございます。ご了承くださいませ。直接CD店に行く場合などはご注意くださいませ)

小澤征爾(指揮) ベートーヴェン:交響曲第4番&第7番

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■レコード会社からのオススメコメント
2014年1月と5月に行われた水戸室内管弦楽団演奏会から、小澤征爾が指揮したベートーヴェンの2曲の交響曲をライヴ収録。2008年の欧州ツアーでベートーヴェンの交響曲第4番が予定されていながら急病のため小澤征爾が同行できず、長年夢に描いていたベートーヴェン演奏がついに実現。

すっかり健康を回復した小澤征爾の力強い指揮に、少数精鋭の水戸室内管弦楽団が集中力みなぎる演奏で応えた感動のライヴ録音です!(ユニバーサル ミュージック)

■ガイド大塚の感想
病気をしたのが嘘のような、小澤らしい、エネルギッシュに統率された渾身のベートーヴェン。少人数の名人オケの演奏だけに、個々のフレーズのこだわりや、巧みな演奏技術などが精緻に聴き取れ、旨みが強い。

古楽オケやその影響を受けた革新的な演奏が次々に出る中、古いタイプの演奏と言えなくもないが、そんな流れなどどこ吹く風で、ズンズンズンと確信を持って突き進む小澤の信念のようなものには、やはりとても感動させられるし、スタイルなどを超越した、音楽自体の素晴らしさを改めて感じさせてくれる。
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ジンマン(指揮) ストラヴィンスキー:春の祭典
(1913年初稿+1967年決定稿)

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■レコード会社からのオススメコメント
2013年6月に行われ、世界的な話題を呼んだ「春の祭典」初演100年記念演奏会のライヴ。作曲者が構想した最初の姿である1913年の初稿の世界初録音を収録。

初演にかける前に作曲者が思い描いた作品の形態を、記譜のミスと思われる個所も含め、そのまま演奏しています。作品の最終形である1967年稿とジンマンによるプレコンサート・レクチャー(約35分)の模様も収録。(ソニー・ミュージック)

■ガイド大塚の感想
作曲家が最初に書いた楽譜に基づき、初演より前の当初ストラヴィンスキーの頭の中にあったハルサイの再現を試みた演奏。67年の決定稿と聴き比べることで当初のハルサイは印象派の延長線上の色彩の重ねが美しい曲だったのに対し、より原始主義的なエッヂの立った響きに改訂していったことが分かる。

ファゴットとバスーンの聴き比べを含む、双方の具体的な違いについてのジンマンによる演奏付きセミナーの様子も楽しく興味深い。また、独自解説を含む国内盤の充実ぶりが研究本並みで、すごい!
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ソヒエフ(指揮) プロコフィエフ:オラトリオ『イワン雷帝』

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■レコード会社からのオススメコメント
熱い注目を浴びるソヒエフのソニー・クラシカルへのレコーディング第1弾。2016年の生誕125周年を目指しベルリン・ドイツ響と開始するプロコフィエフの交響曲全集録音の先駆けとなる「イワン雷帝」オラトリオ版です。

血わき肉躍る迫力に満ちた演奏は作品の魅力を見事に引き出し、ボロディナ、アブドラザコフという強力な独唱者、美しくかつ躍動感に満ちた合唱を担うベルリン放送合唱団ほかの見事な歌唱も聴きものです。(ソニー・ミュージック)

■ガイド大塚の感想
ソヒエフは、やはり曲を上手にまとめ上げるのが巧み。プロコフィエフらしいモダンな部分もバーバリズム的な部分も申し分なく劇的だが、暴走して全体バランスが崩れるようなことはない。

手綱を放さず、きっちり凝縮された音楽を生み出している。
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ツィンマーマン(ヴァイオリン) モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1、3、4番、他

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■レコード会社からのオススメコメント
1965年ドイツ生まれの正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマンが、約28年ぶりに自身2度目となるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集録音を開始。第1集にあたる当盤にはヴァイオリン協奏曲第1、3、4番ほかが収録されています。

ツィンマーマンの愛器ストラディヴァリウスは、かつてクライスラーが所有していた1711年製の名器で、まるでビロードのような音色です。今後のリリースも期待せずにはいられない全曲録音始動と言えましょう。(キング・インターナショナル)

■ガイド大塚の感想
現代屈指の名手による、気品、優美さ、どこをとっても模範のような、美音と端整な演奏が光るモーツァルト。バックを務めるオーケストラもツィンマーマンと全く同じ方向性・音色でぴったりサポートしていて好感。

彼の重要なレパートリーである3番における甘くチャーミングな演奏など、穏やかな陽光を浴びるような心地良さがある。
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ベルナルディーニ(オーボエ) ヴェネツィアのオーボエ協奏曲

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■レコード会社からのオススメコメント
『四季』のヴィヴァルディをはじめ、水の都ヴェネツィアのイタリア人作曲家たちは、今もCMや映画などでよく耳にするオーボエ協奏曲の傑作を多く残しました。

それを吹くのに、現代のオーボエよりずっとシンプルな「18世紀当時の」銘器が演奏可能な保存状態で残っていたというのが驚き! この種の楽器の扱いに長けたイタリアの凄腕たちが甦らせる、洗浄直後の名画のような瑞々しい音色と響きが魅力! ヴェネト州のワインが恋しくなる?(マーキュリー)

■ガイド大塚の感想
一聴しただけで彼と分かるバロック・オーボエの名手アルフレード・ベルナルディーニの巧みな演奏が堪能できる。彼率いるアンサンブル・ゼフィーロも当然息の合った演奏で、本当に面白く楽しい。

まるで18世紀ヴェネツィアに紛れ込んだかのような生き生きとした演奏。バッハがチェンバロ用に編曲したことでも著名なマルチェッロのオーボエ協奏曲が収められているのも嬉しい。