普段どおりの力を出せば、合格できます!

年に一度の保健師国家試験の時期が間近に迫ってきました。看護師国家試験、 助産師国家試験と同様、看護を学ぶ学生の皆さんにとって、資格を取得するための最後の試練になるわけです。

2014年看護系国家試験合格率

2014年看護系国家試験合格率

表にあるように、どの資格も合格率は90%近く、学校の勉強をしっかりしていれば落ちることはまずない試験です。普段の力をしっかり出せば、必ずや合格するはずですので、気持ちを落ち着けて試験に臨んでください。

ただし、今年の保健師国家試験には、とても重要な意味があることを忘れてはいけません。すでに大学の先生たちからアナウンスがあったかもしれませんが、そのことを少し解説しておきます。

今年の国家試験がひとつの区切りになる

2012年を境に、日本の保健師教育は大きく変わりました。ほとんどの大学が、看護師と保健師の両方の資格を取得することを目的とした統合教育から、人数制限を設け、選ばれた人にのみ保健師資格を取得させる選択制へと変わったからです。これにより、従来よりも内容の濃い保健師教育を行い、履修する科目もより専門的なものに変えています。

ということは、保健師国家試験の内容も教育内容に準じて少し変わるのではないかと推測されます。厚生労働省からこの件について正式な発表はありませんが、教育を担当する多くの大学関係者は口を揃えて「2015年の試験はひとつの区切りになる」と考えているようです。

理由は前述のように、今年、2015年の保健師国家試験を受験する新卒大学生たちのほとんどが、統合教育最後の卒業生だからです。きっと例年通りの内容で試験は行われ、合格率にも大きな変化はないでしょう。そして来年、2016年の国家試験では選択制の卒業生たちが最初の試験を受ける年になります。これは非常に大きな問題で、私の周囲の保健師、教育担当者からはさまざまな意見が出ています。たとえば、

・受験者が圧倒的に減るので、合格率がこれ以上は下がることはないはず(下がったら保健師不足になってしまう)
・受験生全員が保健師への意欲が高いので、おのずと合格率が上がるはず
・選択制を対象とした最初の試験なので、新たな試みが加わり合格率が下がるかもしれない

などなど。比率としては合格率が上がると予想する方が多かったものの、安心はできません。また、誰もが口にするひとつの不安もあります。それは

「もし、2015年の試験に落ちてしまったら……」

ということ。

来年に持ち越さないのが一番です

そう、もし落ちたら、来年、2016年の試験は自分たちと少し違う教育を受けてきた学生たちに合わせた試験を受けなければならないのです。今年受からないと、統合教育を受けてきた世代は今後、合格率が下がるのでは? ということです。

なので大学の教育担当者は、今年の受験生にはとくにはっぱをかけているといいます。「来年はどうなるか分からない。1年も不安をもって浪人したうえ、新たな勉強までしないといけないのでは辛すぎる!」ということで、例年以上に国家試験対策に力を入れている大学が多いわけです。

もちろん、保健師国家試験に合格しても看護師国家試験に落ちたら元も子もありません。過密な日程ですが、体調を崩さず、よく考えて丁寧に問題を解いていってください。
応援しています!


(2015年の保健師国家試験概要)
試験期日:2月20日(金)
試験地:北海道、青森県、宮城県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県
試験科目:公衆衛生看護学、疫学、保健統計学及び保健医療福祉行政論
合格者の発表:3月25日(水)午後2時に厚生労働省、地方厚生局及び地方厚生支局にその受験地及び受験番号を掲示して発表する。

(2015年の看護師国家試験概要)
試験期日:2月22日(月)
試験地:北海道、青森県、宮城県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県
試験科目:人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅看護論及び看護の統合と実践
合格者の発表:3月25日(水)午後2時に厚生労働省、地方厚生局及び地方厚生支局にその受験地及び受験番号を掲示して発表する。

【関連記事をチェック】
保健師の試験、受験資格

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。