まず看護師免許取得から

保健師は医師、弁護士、司法書士などと同様の国家資格です。合格しなければ保健師と名乗ることができません。誰でも希望すれば受験できるわけではなく、最短でも4年の専門教育を受ける必要があります。

保健師国家試験は厚生労働省が管轄し、受験資格には要約すると、

・文部科学大臣指定の学校で1年以上(かつては6ヶ月以上でしたが、今は1年に変わっています)保健師になるための学科を収めた者、もしく修業見込みの者
・看護師免許取得者、もしくは3年以上看護師の卒業者か修業見込み者

の2つになります。

少し分かりづらいので、もっと簡単に国家試験受験までの道のりを説明すると、

(1)看護師専門学校や短大(3年)を卒業後、保健師専門学校(1年)か短大の専攻科(1年)で学ぶ
(2)看護師専門学校や短大(3年)を卒業後、看護系大学に編入(2~3年)する
(3)看護系大学(4年)で学び、卒業年に看護師と保健師免許を同時取得する
(4)衛生看護科のある高校で准看護師を取得し、看護学校で正看護師、さらに保健師学校か大学で保健師免許を取得

という方法もあります。もちろんどの方法にも特長があり、

・ひとつの学校で全て終わるのが(3)
・勉強期間が一番短いのは(2)と(3)
・資格取得年齢が最も早いのは(4)
・大卒の肩書きがもらえるのは(2)と(3)
・保健師の勉強・実習が充実している(濃厚な)のは(1)
・勉強が最も大変なのは(1)

などの声が現役の保健師からよく聞く話です。

大学卒業予定者は2月に試験が集中

国家試験は年に1回のみ

国家試験は年に1回だけ。勉強はしっかりと!

上記の(1)(3)(4)なら看護師免許を取得後、保健師国家試験に臨むケースがほとんどなのに対し、(2)の大学卒業予定者は卒業年に保健師と看護師、両方の国家資格を同時受験するのが一般的です。2つの国家試験は年に1度の開催です。ここ数年、2月中旬くらいに数日の間隔をおいて実施されているので、よくいえば集中して勉強できる。悪くいえば、2つの資格試験にプレッシャーがかかることも覚悟しておきましょう。

ちなみに、2つの試験に合格しなかった場合、資格の扱いは次のようになります。

・保健師国家試験合格、看護師国家試験不合格
看護師として働くことができないばかりか、保健師として働くこともできません。しかし翌年以降の看護師国家試験に合格すれば、どちらでも働くことができます。
・保健師国家試験不合格、看護師国家試験合格
保健師として働くことはできませんが、看護師として働くことはできます。翌年以降の保健師国家試験に受かれば、保健師として働くことも可能です。