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2014年演技大賞を受賞した話題作は?

毎年、1月から12月にかけて放送されたドラマに対し、優秀な俳優、作品、制作スタッフなどに授与する栄誉ある賞「演技大賞」。2014年は、どんな作品が話題をさらい、受賞したのでしょうか?

安部 裕子

執筆者:安部 裕子

韓国ドラマガイド

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大賞を手にしたのはどのスター?

MBCが12月30日、KBSとSBSは12月31日にそれぞれ授賞式を行った「演技大賞」。その主な結果を振り返りつつ、各局で最も話題をさらったドラマをご紹介します。

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KBS演技大賞

公共放送KBSは、家族が集まって安心して見られる王道ホームドラマと、正統派の歴史大河ドラマが得意分野。歴史大河ドラマは近年、現代風にアレンジしたフージョン時代劇の人気に押されて視聴率が伸び悩んでいたのですが、2014年は高麗末期から朝鮮初期にかけて朝鮮建国に貢献した儒学者にスポットをあてた「鄭道伝」(チョン・ドジョン)が大ヒット。

朝鮮初の国王となる李成桂(イ・ソンゲ)に協力し、庶民のための国づくりを目指した鄭道伝のリーダーシップあふれる生き様が支持されて、主役のチョ・ジェヒョンが大賞の有力候補となりました。一方、ホームドラマでは、妻に先立たれた豆腐屋の主人とその3人の子供たちが巻き起こす騒動を描いた「家族なのにどうして」が最高視聴率40%を超える大ヒット。父親役のユ・ドングンは、これまでにKBS演技大賞を2度も受賞しているベテランで、「鄭道伝」にも李成桂役で出演している国民的俳優です。

結果、大賞は2つのヒットドラマをリードした功労も称えられたユ・ドングンが受賞。チョ・ジェヒョンは最優秀男優賞を受賞しました。

KBS作品の中で私のおすすめは、大賞を始めとして8冠受賞の「家族なのにどうして」。男やもめの豆腐屋の主人は子供たちを過保護に育てたあまり、子供たちは自己中でトラブルばかりを巻き起こします。そこで父親は子供たちを相手に“親不孝訴訟”を起こし、家族改造を図るというストーリー。献身的に子供に尽すも“親の心子知らず”と嘆く親世代の視聴者からは大きな共感を、子世代は親のありがたみを改めて考えさせられる内容で、幅広い世代から愛されました。また、3人の子供たちのそれぞれの恋愛模様もあって、胸キュンポイントも満載。

長女役のキム・ヒョンジュと相手役のキム・サンギョン、そして末息子役のヒョンシク(アイドルグループZE:Aのメンバー)と相手役のナム・ジヒョンがベストカップル賞を受賞したことからも、人気のほどがうかがえます。全50話にも及ぶ作品ですが、テンポがよく、軽いタッチで気楽に見られる作品です。
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