動物達の憩いの場、アンボセリの湿原地帯

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日中は強い陽射しを避けるために水中にいることが多いカバ。時おり草を食べに上陸します


乾いた大地が広がるアンボセリですが、キリマンジャロ山の雪解け水からできた緑豊かな湿原地帯もあります。ここは野生動物の楽園。アフリカゾウをはじめカバ、バッファロー、シマウマ、ヌーなど様々な動物が集まってくる、いわばアンボセリでのゲームドライブのハイライトといえる所でしょう。

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湿原地帯の上空。湿原はアマサギなどの水鳥が集まってくるポイント

湿原ではケリやチドリ、ヘラサギ、エジプトガンなどの水鳥達が通年多く見らますが、特にヨーロッパが冬の頃にはアフリカで越冬する渡り鳥もやってきていて、水場は多くの鳥達で賑わっています。この湿原は淡水ですが、湿原の近くに浮かぶアボセット湖は水質がアルカリ性で、そのため藻が育っています。雨季にのみ出現し、乾季には干上がる小さな湖ですが、水が満たされる頃には、藻を捕食するフラミンゴが飛んでくることもあります。

緑豊かなヤシの木の林

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ヤシの木が茂る一帯は緑豊かな、草食獣の棲家


国立公園の中南部に、ヤシが茂る林が広がっています。木々の根は土の保水性を高める役割を果たすため、このあたりは乾燥が激しいアンボセリの中でも、比較的豊かに草が育っているところ。つまり、草食獣にとって格好の餌場。ヤシの林の中まで入り込むことはできませんが、周辺にはインパラやヌー、シマウマの姿が多く、それを捕食するライオンやチーターも目撃されています。

宿泊施設はこのヤシの木の近くの公園の中央部に集まっています。ロッジの周りにはアフリカゾウを避けるためのワイヤーが張られていて、動物ではなく人間のほうが“檻”という安全地帯にいるような状態です。人間の残飯を狙ってヒヒやサバンナモンキーなどが集まってくるので、ここのロッジに泊まっていなくても、ワイヤー内部の敷地をドライブすると、ヒヒの群れなどに遭遇するでしょう。

キリンが棲むアカシアの疎林

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アカシアの林にいたキリンの子ども。生後8ヶ月くらい


国立公園の南東部にはアカシアの木が多く生えていて、ここには木々に依存して生活している動物が棲んでいます。たとえばディクディク。体長わずか60センチの小さなレイヨウ類で、森や林から出てこないため、開けた草原では見られない稀少種です。高い木の葉を食べるキリンもこのあたりに生息。火山灰土に覆われたアンボセリは木がほとんど生えていない地域も広いため、キリンは特にこのあたりに集中しています。

ナイロビからアンボセリへのアクセス

国立公園内のオルトカイロッジ、セレナロッジへ宿泊する場合は、公園北部のエリミトゲートを利用、公園外のキボテントロッジ、ソパロッジなどに宿泊する場合は、東部のキナマゲートを利用します。

ナイロビから車で4~5時間ほど。小型機で移動する場合はナイロビのウィルソン空港から約1時間。エアケニア社、サファリリンク社が毎日1便(ハイシーズンには2便)を運行しています。

エアケニア社 Air Kenya
サファリリンク社 Safari Link
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。