水面への反射は暗くなりかける頃から始まる
水辺での風景撮影をするときに意識したい要素のひとつが、海面や川面などへの光の反射です。明るい時間帯ではあまり見えませんが、日が傾きかける夕刻近くになってくると、太陽光線もやわらかくなり、水面への反射がはっきりとわかるようになってきます。
水面への反射を意識して撮れる時間帯は暗くなってから、または明け方などの日が昇りきるまでの間が撮影する最適なタイミングです。
暗い場所での撮影になるので、撮影するときに気をつけたいのが手ぶれです。手ぶれが起きるのは、光が少なくなることで画像を記録する時間が長くなるのが原因です。別の言い方をすると、シャッタースピードが長くなると言うことができます。
シャッタースピードが長くなっている間にカメラが微妙に動いてしまうことで、手ぶれが起きます。手ぶれで写った例が下にある作例写真です。この写真は、シャッタースピードが1/2秒で撮影されていて、その間にカメラが動いてしまい光の部分が線状になって写り込んでいます。
手ぶれを起こさずに撮影するには、カメラを動かないように固定しなければなりません。そのためには三脚を使い撮影するのが、最も的確な方法です。
しかし、撮りたいと思うシャッターチャンスが見つかったときに三脚を持ってないということはよくあること。そんなときは、カメラをできるだけ動かないように固定して撮影します。
具体的には、カメラを土台になるようなところに置いたり、支柱などに押し当てるなど応急的な方法をするだけでも手ぶれを軽減することができます。また、いつでも三脚を使った撮影に対応できるように、折りたたみ式の小型の三脚を常時カメラに取り付けておくと言う方法もあります。
カメラの手ぶれ補正機能も有効に使えますので、設定をしておくことも忘れないようにしておきたいところです。
次のページでは、水面への反射を撮った作例をご覧ください。