年収200万円時代に考えるお金サバイバル術/お金Dr.北川邦弘さんの「お金と時間」貧乏からの脱出法

お金ドクターが語る!「お金と時間」貧乏からの脱出法

“思うようにお金が貯められない”“貯金が減るのが怖くてお金が使えない”“投資で一喜一憂して疲れてしまう”……お金に関する悩みは尽きないもの。“ファイナンシャルドクター”の北川邦弘さんが、お金と心地よい関係を築く方法を教えます。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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お金に振り回されない人とはどんな人?

お金のことが人生の重荷に……どうすれば?

お金のことが人生の重荷に……どうすれば?

「どんな人生を送りたいですか?」。そう問われたら、あなたならどう答えるでしょうか。 もしも考え込んでしまうなら、マネープランをもう一度組み直したほうがいいかもしれません。いったいなぜなのか――。ファイナンシャルDr.(ドクター)の北川邦弘(きたがわ くにひろ)さんが、その理由をこんな風に紐解きます。


北川邦弘さん 人間は、思考と言葉からすべてが始まります。ベースとなる土台がきちんと固まっていないのに、その先のことを上手くやろうというのは無理な話です。自分がどんな人生をおくりたいのか、何のためにお金を貯めたいのか。自分自身の“軸”や“ビジョン”と向き合っていない状態で、小手先のテクニックばかり身に着けようとするから、納得感が得られなかったり、うまくいかないといった“ちぐはぐ”が起こってしまう。そういったケースをこれまでたくさん見てきました。

――自分の思いと行動がバラバラだからお金に振り回されてしまう、と。

「なんとなく不安だから」ではいけない理由

北川 自分がどうしたいのか定まっていないから、何が有意義な情報なのかもわからない。ただ、流れに乗り遅れまいと、氾濫する情報に飛びついて、次から次へと目移りを繰り返す。私のところに相談に来る人に、「何のためにやっているんですか?」「お金を貯める目的はなんですか?」と聞いても、「やらないと乗り遅れると聞いたから」「なんとなく不安だから」と、おっしゃる方が多いんですね。

――自分と向き合ってビジョンを固めることからマネープランを始めるべきだということですね。

北川 
マネープランを練る前に、ぜひやってみてください。大切なのは、時代がどうとか、平均や世間はどうかということを基準にするのではなく、“自分はどうしたいのか”を自分に問うことです。例えば、“2極化が進んで年収200万円台が増加する”と聞いたときに、世間が基準になっている人は、“こういう時代だし、皆がそうなら仕方ない。そのなかでどうやって生活しようか”と考える。でも、自分の選択次第では違う景色もあるということに気づかないといけません。自分がどこにいきたいのか、いけそうなのか。軸になるものを、まずは明確にする。そうでないと、お金と労力を使うだけで結局何も得られず、時間を無駄遣いするだけの時間貧乏になってしまいます。

★北川さんの連載は次回に続きます

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教えてくれたのは……

北川邦弘(きたがわ くにひろ)さん
オールアバウト資産運用ガイド、CFP。総合商社不動産デベロッパーを経て、現在は独立系ファイナンシャル・アドバイザーとして会社設立。人生戦略全体のトレーナー・コーチとして活躍する。ベストセラー『なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか?』や『定年までに資産1億円をつくる ロスジェネ世代家族持ちへの新マネー戦略』など著書多数。オールアバウトマネーにて『大人のお金 トレーニング講座』も好評連載中。

取材・文/西尾英子

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