私立通信制の生徒1割にタブレットPC
iPad miniが全生徒に配布されているルネサンス高校
活用する通信制高校は、ルネサンス高校(茨城県、愛知県、大阪府)、第一学院高校(茨城県、兵庫県)、つくば開成高校(茨城県)、日本航空高校(山梨県)、AIE国際高校(兵庫県)の各校です。
タブレットPCの活用のねらいは、通信制高校のレポートをうまくこなせるようにすることです。
使い方は、こんな具合です。教科のレポートに合わせて対象範囲の解説が見られます。画面は左側に教科書、右側に先生の手書きの板書という構成です。これを中心に先生の音声解説が展開されます。配信方法はストリーミング形式となっているため端末のメモリ容量にも負担がかからないようになっています。
通信制高校卒業のハードルになっているのは、年間50~60通あるレポート提出と言われます。これをうまくこなせれば卒業への道がグッと近づくことになります。
算数から学べる教材も開発された
実際にタブレットPCがどんなふうに使われているかを事例で紹介しましょう。タブレットPCの活用では先行しているルネサンス高校では、13年度から全生徒にiPad miniを配布してきました。14年度は、iPad miniの使用を前提としてeラーニングシステムの設計を変更し、動画視聴からレポート提出まで一貫してスムーズにできるように改良を加えています。
場所を選ばないのもタブレットPCのメリットになる
ルネサンス高校は、補習教材でもユニークなものを開発しています。「ルネさんすう」という教材は、算数の足し算から分数計算までネット学習ができるもので、最小時間で計算力が身につくと生徒には好評です。
デジタル教材の良さは、基礎からの学習でき、しかもやる気があればどんどん進んで学習することができます。柔軟な学び方のできる通信制高校にはとてもマッチした勉強の進め方が本格的に始まりました。