意外にも新しいタイプのナポリタンだったKENTさん
上野の昭和通りから浅草方向へのびる道が『合羽橋本通り』という。通りの端の地面には“浅草への近道”というプレートが埋められている。逆の浅草側には“上野への近道”とある。この通りを上野側から歩き、清洲橋通りを越えたところに『KENT(ケント)』という、実に歴史のありそうな外観の喫茶店がある。こういう店ならきっと昔懐かしいナポリタンを出すのではないかと、前を通るたびに思っていた。ただ、ネットにはこちらのお店のナポリタンの情報はほとんどない。ならば、自分が行ってレポートすべきではないかという使命感でお店へ行き、ナポリタン注文。店主らしき方にお店を始めてどのくらいになるのか聞けば、「40年くらい」だとのこと。しかし、なぜ『KENT』という店名なのだろうか。
なぜ、KENTという店名なのかと訊けば、店主の男性は苦笑いをしながら、「実はここ前から喫茶店やってて、居抜きで借りたんですよ。看板なんかもそのままで。その名前がKENTだったんで、由来はわからないんです」とのこと。
そして、ナポリタンとスープがやってきた。ケチャップ臭はしないね。
ちなみにどのテーブルにも灰皿があった。全席喫煙可というのもいかにも昭和だ。さて、ナポリタン。これが、ケチャップというより、トマトソース。
ピーマン、玉ねぎ、ハムといった具材以外にトマトが入っていて、ケチャップ味ではなく、トマトソース味になっている。なんだか今風のおいしいナポリタンだ。しかし、メニューを見ると、“イタリアン”というメニューもあるではないか。今度はそれをいただいてみようかな。
■KENT(ケント)
東京都台東区東上野6-24-5
8:00~22:00
定休日:日曜祝日