横浜市の花・バラが楽しめるのは春と秋!
横浜市の花は「バラ」。そのため、横浜市内のガーデンにはバラがたくさん植えてあります。バラは年に2回、春(5月上旬から6月上旬)と秋(10月中旬から11月中旬)に楽しめます。2022年は、5月中旬に全体的に見ごろとなっているスポットが多いようです。無料で楽しめる港の見える丘公園や山下公園をはじめ、見事に手入れされた有料の横浜イングリッシュガーデンまで、7つのスポットを紹介します。
<おすすめバラスポット>
1:港の見える丘公園・ローズガーデン(山手)
横浜のバラスポットで一番人気なのが、港の見える丘公園周辺でしょう。「イギリス館の前庭」「イギリス館~山手111番館にかけて続く後庭」「大佛次郎記念館前の沈床花壇」の3つのガーデンが整備されており、いずれも無料で楽しめます。 イギリス館前庭には、1991年にローズガーデンが開園。2016年3月に「イングリッシュローズの庭」として再整備されました。約8千平方メートルのガーデンには約2万株の植物が植えられており、そのうち約150品種800株がバラだそうです。 イギリス館裏から山手111番館裏にかけて続く後庭は「バラとカスケードの庭」。ゆるやかな起伏のあるガーデン内には、水路やベンチなどが設けられ、ゆったりと散策できます。約80種750株のバラが植えられています。 隣接する大佛次郎記念館前の沈床花壇は、2016年3月に「香りの庭」としてオープン。周りより一段低い沈床花壇(ちんしょうかだん)であることを活かし、一年中、芳香種のバラや草花、花木の香りと彩りが楽しめます。 港の見える丘公園は、1962(昭和37)年に開園。海を見下ろす「展望台」と山下公園に続く散策路「フランス山」も含めた広い公園です。いつ訪れても緑がいっぱいの気持ち良いスポットです。 住所:横浜市中区山手町114URL:港の見える丘公園(横浜市環境創造局)
ローズガーデンのおすすめ<1>人気のバラスイーツでひと休み
バラを楽しんだ後は、バラスイーツでひと休みしませんか。山手111番館に併設している喫茶室「カフェ・ザ・ローズ」では、「ローズソフトクリーム」が販売されています。天然ローズの優しい香りとコクのある味わいが楽しめる、人気のスイーツです。窓口で販売されるテイクアウトのほか、カフェ内ではフルーツも乗せたソフトクリームセットやケーキセットが食べられます。
※カフェ・ザ・ローズについては⇒記事:朝ドラ「まれ」横浜編で希が食べ歩いたケーキ屋はここ(2015年5月)
ローズガーデンのおすすめ<2>山手西洋館めぐり
山手周辺には、全部で7つの山手西洋館があります。ローズガーデンに隣接するイギリス館と山手111番館だけでなく、他の5館(山手234番館、エリスマン邸、ベーリック・ホール、外交官の家、ブラフ18番館)でもバラが楽しめます。※山手西洋館めぐりについては⇒記事:横浜・山手の西洋館めぐり おすすめコース(2016年3月)
2:山下公園・沈床花壇「未来のバラ園」(山下)
港の見える丘公園からフランス山を下りていくと山下公園に到着。日本郵船氷川丸の前面に沈床花壇が整備されています。2016年4月に「未来のバラ園」として、バラの歴史の流れを過去から未来へと受け渡す、横浜のシンボルガーデンに生まれ変わりました。約190種1900株のバラをはじめ、宿根草などが植えてあり、1年を通し、無料で楽しめます。住所:横浜市中区山下町279
URL:山下公園(横浜市環境創造局)
3:アメリカ山公園(山手)
2012年4月に全面オープンした全国初の「立体都市公園」。みなとみらい線 元町・中華街駅舎の上部とアメリカ山部分が一体化して整備されており、無料で公開されています。元町・中華街駅6番出口から、エレベーター・エスカレーターを使って、ラクラク上がれます。見晴らしのよい園内には、バラをはじめ、さまざまな草花が植えてあります。開園時間は6:00~23:00。
住所:横浜市中区山手町97-1
URL:アメリカ山公園
4:横浜市役所周辺(桜木町エリア)
2020年5月に竣工した横浜市の新市庁舎。周辺には無料で楽しめる水辺のプロムナードが設けられており、ガーデンが整備されています。バラを中心にさまざまな草花がリレーのように咲き続ける、新たなスポットです。 住所:横浜市中区本町6-50-10URL:横浜市役所 低層部の賑わいスポットについて
5:野毛山公園サンクガーデン(桜木町・野毛エリア)
野毛山動物園から、つり橋を渡った対面にある野毛山公園。みなとみらい21地区を見下ろす高台にあるサンクガーデンには、2009年に誕生した横浜開港150周年記念のバラ「はまみらい」をはじめ、約56種170株のバラが花を咲かせます。野毛山動物園も野毛山公園も無料で楽しめる、市民に開放されたスポットです。住所:横浜市西区老松町63-10
URL:野毛山公園(横浜市緑の協会)
6:横浜イングリッシュガーデン(西区平沼町)
2012(平成24)年3月にリニューアル。横浜市の花・バラを中心に、横浜の気候風土に適した花や樹木を使ったイギリス風の庭園が満喫できます。珍しい品種のバラが多く鑑賞できることから、バラの季節には行列ができるほど大人気です。※横浜駅からの無料送迎バスについては→こちら
住所:横浜市西区西平沼町6-1 tvk ecom park
営業時間:10:00~18:00 ※時季によって変動あり
入園料:大人1200~500円 小人600~200円 ※時季によって変動あり
休園日:年末年始
URL:横浜イングリッシュガーデン
※混雑を避ける裏ワザなど、くわしくは別記事で→横浜イングリッシュガーデンで横浜市の花・バラを堪能
7:横浜・八景島シーパラダイス(金沢区)
横浜・八景島の中心に位置する「丘の広場」は、「ローズヨコハマ」や「ミスターリンカーン」など、約30種500株もの色とりどりのバラが楽しめる隠れたバラスポット。360°ぐるりと海に囲まれた丘の上のバラ園は、他にはないフォトスポットでもあります。住所:横浜市金沢区八景島
開島時間:平日 8:30~21:30、土日 8:30~22:30 ※時季によって変動あり
料金:入島無料 ※丘の広場は無料。水族館、アトラクションなどは有料
URL:横浜・八景島シーパラダイス
横浜とバラには古い歴史が…観賞へ行く前に知りたい横浜とバラの繋がり
なぜ横浜市の花がバラに決まったのかご存知ですか? 1989(平成元)年、市政100周年・開港130周年を記念して市の花を制定することになり、市民に好きな花を投票してもらったところ、バラが一番人気だったからです。花と緑があふれる街を創造するシンボルとして、9月23日に横浜市の花としてバラが制定されました。
また、バラと横浜のつながりは古く、幕末~明治の開港時代にさかのぼります。外国人居留地だった山手地区には西洋文化がどんどん入ってくるようになりました。1870(明治3)年に山手公園がつくられ、フラワーショーが開かれるようになったそうです。このころ、日本で初めてバラが持ち込まれたと考えられています。
そんな横浜の歴史を彩ってきたバラが楽しめるのは、春と秋。紹介した7スポットのほかにも、横浜公園、日本大通りなど、市内各所にガーデンが整備されています。2022年3月26日~6月12日まで「ガーデンネックレス横浜 2022」も開催されていますので、散策してみては。
URL:ガーデンネックレス横浜2022
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