間取りや設備、性能に関して選んだ理由とは?
次に間取りや設備、性能に関しての選択理由です。注文住宅と中古住宅でそれぞれどういった違いがあるのか見てみましょう。・注文住宅を選んだ世帯
「高気密・高断熱住宅だから」を挙げた世帯が54.2%で最多、次いで「間取り・部屋数が適当だから」が47.6%、「住宅のデザインが気に入ったから」47.3%の順になっています。
・中古住宅を選んだ世帯
最も多かったのは「間取り・部屋数が適当だから」の72.2%、次いで「住宅の広さが十分だから」が61.1%、でした。注文住宅では上位にあった「高気密・高断熱住宅」は11.1%、「住宅のデザインが気に入ったから」は20.8%と低い数値です。
これら新築注文住宅と中古戸建住宅の選択理由をみると、新築注文住宅では性能やデザイン、安心感を重視する傾向があったのに対し、中古戸建住宅では予算が最大の理由となっています。また、間取りなどを重視して選ぶ傾向も強く、はっきりと違いがみられる結果になっています。
資料)国土交通省「平成25年度住宅市場動向調査について」より
住宅取得時に経済的要因が与える影響は?
では、住宅取得にあたり経済的要因が与える影響はどのようなことが考えられるのでしょうか。それは次の6項目です。(1)景気の先行き感
(2)家計収入の見通し
(3)地価/住宅の価格相場
(4)住宅取得時の税制等の行政施策
(5)従前住宅の売却価格
(6)金利動向
これらの6項目のうちでここ10年間変わらないのが金利動向、税制等の行政施策、地価/住宅の価格相場で常にトップ3です。特に(3)地価/住宅の価格相場は、工事の人手不足(職人不足)とそれに伴う人件費の高騰が影響することもあり気になるところです。
ガイド佐川旭のアドバイス
ライフスタイルや価値観の多様化に伴って住まいに対するニーズも変化しつつあり、次のように二分されると言われています。- 低価格やすぐに手に入れられることを重視する層
- 多少高価でも自分の価値観に合ったものを手に入れたいと考える層
一年のスタートにあたり自分の立ち位置をしっかりみつめ、満足できる家づくりを目指して下さい。
今年も陰ながら応援していきます。