まるで動物のような顔つきなストリートトリプルR

まるで山猫のような顔つき

まるで山猫のような顔つき

なんといっても、この個性的なフロントマスクでしょう。何年か前まではまん丸だったデュアルヘッドライト(二灯)のデザインがモダンになり、まるでネコ科の動物をほうふつさせる表情になったストリートトリプルR。そしてバイクとしての挙動も、実に野生動物のようなキビキビとした俊敏性の高いものです。

トライアンフ ストリートトリプルR

トライアンフ ストリートトリプルR

イギリスのバイクメーカー『トライアンフ』。創業は1901年と、ハーレーダビッドソンより2年も早い歴史を持ちながら、1983年に一度その歴史に幕を下ろしています。しかしその7年後の1990年、実業家ジョン・ブローアがトライアンフのブランドを買い取り、見事に復活をはたしました。これまでの歴史に敬意を示しつつも、新興メーカーとして新しいことに取り組むスタンスが市場での地位を確固たるものとしています。

トライアンフが誇る並列3気筒エンジン

トライアンフが誇る並列3気筒エンジン

このストリートトリプルRは、そんなトライアンフの代名詞的モデルと言ってもいいでしょう。モデル名にもあるとおり、この水冷並列3気筒エンジンがその象徴なのです。ご覧のとおり、エンジンから3本のエキゾーストパイプが見えているかと思います。この3気筒エンジンは通称“三発”と呼ばれ、再生トライアンフの新しいアイコンとして開発されました。現在、ヤマハMT-09など3気筒エンジンのモデルは他にもありますが、やはり三発といえばトライアンフです。


血統書付きのストリートファイター

トライアンフ ストリートトリプルR / レフトビュー

トライアンフ ストリートトリプルR / レフトビュー

ヤマハ SR400やカワサキ エストレヤ250などは単気筒(シングル)、ハーレーやドゥカティ、国産アメリカン系は2気筒(ツイン)、国産スーパースポーツやネイキッドスポーツだと4気筒とそれぞれのタイプによってエンジンが異なるオートバイ。このストリートトリプルRに搭載されている排気量675cc / 3気筒エンジンは、兄弟モデルである『デイトナ675』というレーサー系バイクの心臓として開発された最新エンジンで、世界の各レースで賞を取っているなど、血統書付きの英国サラブレッドの原動力。ストリートトリプルRは、そんなデイトナ675のエンジンを持ちつつ、市街地仕様にプロデュースされたいわゆる“ストリートファイター”なのです。

左がレーサーモデル『デイトナ675R』。見比べると、同じエンジンを備えつつも、ストリートトリプルRは市街地仕様のアップライトなモデルであることが伺えます

左がレーサーモデル『デイトナ675R』。見比べると、同じエンジンを備えつつも、ストリートトリプルRは市街地仕様のアップライトなモデルであることが伺えます

現在、この排気量675cc / 水冷並列3気筒エンジン搭載モデルは、『デイトナ675』、『デイトナ675R』、『ストリートトリプルR』、『ストリートトリプル85』の計5モデルが存在します。同名モデルであるストリートトリプル85との違いは、前後サスペンションやブレーキング性能が高く、サブフレームやサイドカバーが赤く彩られてキャラクター色を強くしているところ。さらに排気量が大きい『スピードトリプル』というより凶暴なモデルも存在しますが、こちらはまたの機会に。

それでは、このストリートトリプルRの試乗の感想を次ページにてご紹介します。