北陸新幹線
現在東京-長野間が部分開業している長野新幹線に、長野-金沢間が2015年3月14日に開業し、「北陸新幹線」になります。現在、在来線越後湯沢経由で3時間47分かかる東京-金沢間が、最短2時間28分に短縮され北陸と首都圏のアクセスが格段に良くなります。コレによって、人の流れが大きく変わり、北陸地盤の企業活動が活発化することが見込まれます。今回は、福の神が注目した北陸新幹線関連銘柄を3銘柄ご紹介しましょう。
大和<8247>(東証2部)
金沢市香林坊に本社がある北陸の老舗百貨店。金沢・冨山・高岡に3店舗を保有しています。リストラは一巡しており、北陸新幹線が開通する3月に合わせて、香林坊店、富山店を改装しています。首都圏から北陸地方への観光客が増大すれば、地元の百貨店として大きなメリットもありそうです。■株式データ
株価 190円
単元株数 100株
予想PER(連)19.0倍
実績PBR(連) 0.69倍
予想配当利回り 1.58%
時価総額 約57億円
トナミホールディングス<9070>(東証1部)
トナミホールディングス<9070>は富山県高岡市に本社がある路線トラックの大手企業であるトナミ運輸を傘下に持つ持ち株会社です。業績は、アベノミクスによる景気回復で物流が回復し、好調なようです。北陸新幹線の開業で、北陸地方の企業活動が活発化し、物流が増加すれば強い追い風となりそうです。
■株式データ
株価 372円
単元株数 100株
予想PER(連)10.54倍
実績PBR(連) 0.62倍
予想配当利回り 1.61%
時価総額 約363億円
三谷産業<8285>(東証2部)
三谷産業<8285>は金沢市に本社がある北陸地盤のエンジニアリング商社です。化学品、空調設備工事、樹脂・エレクトロニクス、情報システム、エネルギー、住宅設備機器の6つの事業分野があります。既にベトナムに進出して20年以上経っており、ベトナム関連事業は毎年右肩上がりに伸びており、現在では売上高の1割以上です。ジェネリック(後発)医薬品大手の日医工(4541 東証1部)と共同出資のアクティブファーマ社で、後発医薬品の原薬の製造・販売を行っています。今年5月に冨山に新鋭工場が稼動するなど、医療費抑制の国策の元で、大きな後発医薬品の伸びを追い風と出来る期待の会社です。
昨年2月に名証2部から東証2部に新規上場しています。1年経過した今年2月には、東証1部に昇格する可能性が高そうです。
■株式データ
株価 400円
単元株数 100株
予想PER(連)18.26倍
実績PBR(連) 0.9倍
予想配当利回り 1.5%
時価総額 約225億円
売買タイミング
3銘柄とも、昨年末2014年12月から堅調な値動きです。実際に北陸新幹線が開業する3月14日の前に株価的にはピークをつける可能性が高そうなので、それまでに利食いを行うほうが良さそうです。*株式データは、2015年8日30日終値データ
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