ビッグバイクとは思えない小ささ&軽さ

イメージしていた以上にコンパクトなスクランブラー

イメージしていた以上にコンパクトなスクランブラー

一般公開はまだ先ながら、今回初めて実物を目にする機会をちょうだいしたのですが、第一印象は“小さい!”でした。そして取り回した瞬間に「軽っ!」という言葉が思わず口から出てしまったほど。とても大排気量モデルというカテゴリーに属するバイクとは思えません。

調べてみると、乾燥重量は170kgとあります。ほぼ同じ排気量であるカワサキ W800が216kg、ハーレー スポーツスターXL883Lが256kgと、比べるべくもありません。速く走るために軽量化を追求したスーパースポーツというカテゴリーの代表格 ホンダ CBR600R(排気量599cc)でさえ189kgです。中排気量クラスで高い人気を誇るヤマハ SR400が174kg(注:こちらは装備重量)とありますので、“2台分のパワーを持った一台のSR”と表現していいかもしれません。

身長168cmのモデル 落合恭子さんによる足着き検証

身長168cmのモデル 落合恭子さんによる足着き検証

現在女性ファッション誌などでも活躍中で、今回このスクランブラーのイメージキャラクターを務めるモデルの落合恭子さんに足着き検証をしていただきました。身長168cmと、女性のなかでもかなり高い方ではありますが、ご覧のとおり足がしっかり地に着いています。160cmほどの方でもカカトが浮く程度でしょう。

車高の高さに対する不安から、ローダウン仕様のオートバイを選ばれる方が少なくない昨今ですが、ことローダウンに関してはメリット2割:デメリット8割といったところ。確かに停車時に足がしっかり着くようになりますが、前後が短くなる分、走行中のギャップが起こす衝撃が通常モデルよりも大きくなってしまい、結果的に疲れやすくなる=オートバイに乗るのが楽しくなくなる、という悪い影響を生む側面もあるのです。その観点から見れば、このスクランブラーはちょうどいい高さだと言えますね。

フロントビュー / リアビュー。スタイルの細さもスクランブラーの魅力

フロントビュー / リアビュー。スタイルの細さもスクランブラーの魅力

前述したとおり、スクランブラーとはオフロードバイクの原点スタイルなので、実際のスクランブラー型カスタムはもっと無駄のない細身のものではありますが、このドゥカティ スクランブラーはそのスタイルを踏襲しつつも、現代の道路事情やストリートシーンでのライディングをイメージし、そのパワーを受け止めつつ余すところなく発揮できる仕様となっています。いわば現代版スクランブラーの理想型とも言えるわけです。

空冷4ストロークV型2気筒エンジン『デスモドロミック2バルブ』

空冷4ストロークV型2気筒エンジン『デスモドロミック2バルブ』

気になるのは、実際の乗り心地……いわゆるライドフィールです。ハンドル位置もちょうど良く、スポーツバイクとは違ったライトなポジションなので、ここに車体の軽さが加わることで一層コントローラブルなライディングが楽しめるであろうことは想像に難くないですが、ドゥカティのLツインエンジンが持つ特有のレスポンスは、慣れない人にとってはかなりクイックでパワフルに感じるかも。このスクランブラーが気になる方には、最寄りのドゥカティ正規ディーラーに足を運んで、実際に試乗してみることをオススメしたいです。

ファッションスタイルとしても楽しめる

『ICON』をベースに、『FULL THROTTLE』、『URBAN ENDURO』、『CLASSIC』と計4つのモデルをラインナップ

『ICON』をベースに、『FULL THROTTLE』、『URBAN ENDURO』、『CLASSIC』と計4つのモデルをラインナップ

このスクランブラー、実は4つのスタイルで展開されます。スタンダードな『ICON』に加え、『FULL THROTTLE』、『URBAN ENDURO』、『CLASSIC』と、さまざまなシーンをイメージした個性派モデルが勢揃い。さらに、専用のカスタムパーツも取り揃えていくなど、デコラティブな楽しみ方までも提案してくれています。

ジェットヘルメットにゴーグルというダートスタイルがスクランブラーには似合いますね

ジェットヘルメットにゴーグルというダートスタイルがスクランブラーには似合いますね

そして、ストリートシーンに映えるファッションが楽しめるのもスクランブラーの大きな魅力。ジェットヘルメットにゴーグルというオフロードシーンをイメージした組み合わせが、このバイクにもっともマッチしますし、もっとも雰囲気を盛り上げてくれます。“オートバイに乗る”となると、「危険だから」「転んだときのために」とフルフェイスヘルメットやパッド入りライディングジャケットなどが声高に推奨されますし、その声を否定する気はまったくありませんが、“雰囲気を楽しむ”こともオートバイを味わいつくすうえで欠かせない要素。

“自由であること”がベースにあるアメリカのモーターカルチャーから生まれたスクランブラーですから、雰囲気やファッションという観点で楽しむことは、ある意味マナーと言えるかもしれませんね。

スクランブラーに乗る女性ライダーが街中を颯爽と駆け抜ける……そんなシーンが日常となるかも

スクランブラーに乗る女性ライダーが街中を颯爽と駆け抜ける……そんなシーンが日常となるかも

初心者ライダー向けとも言えるドゥカティのニューカマー、スクランブラー。東京&大阪で開催されるモーターサイクルショーやドゥカティ正規ディーラーで、ぜひその姿を目撃してみてください。オートバイの新しい楽しみ方を提案してくれるモデルだと実感されることでしょう。




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